介護保険報酬が決定

 厚生省は、2000年1月17日、介護保険制度で、事業者が提供する介護サービスの公定価格となる介護報酬単価案を決め、医療保険福祉審議会の介護給付費部会に諮問しました。
 99年8月に公表した仮単価に比べ、施設サービスの介護報酬額を全体的に下方修正したほか、訪問介護に身体介護と家事援助の折衷型を設けたことに特徴があります。また、今後急増が予想される痴ほう性老人に対する介護サービス関連の報酬を仮単価より高くしました。
 介護報酬は、ホームヘルパーによる訪問介護など在宅サービスはサービスにかかった時間に応じて設定し、特別養護老人ホームなど施設サービスは利用者の要介護度別に一日当たりの額を決めています。東京、大阪など大都市圏では割り増しされことになります。
 在宅サービスでは、柱となる訪問介護は身体介護で4200円(30分以上1時間未満)と、仮単価と同額としましたが、身体介護と家事援助をほぼ同程度に行う「折衷型」を新たに設け、報酬額を2780円としました。「折衷型」を新設したのは、実際の介護では食事の準備をした後に食事の介助も行うなど、身体介護と家事援助の両方のサービスを一連の流れで行うことが多く、厳密には区別できない場合が多いからです。
 施設サービスでは、特別養護老人ホームなど各施設とも介護報酬額が仮単価より引き下げられました。厚生省が17日に示した要介護認定の中間集計結果(約30万人分、99年12月末現在)で、介護を必要とする度合いを1から5までの度数で示した「要介護度」の入所者の平均が、特養は3.23、老人保健施設は2.85、療養型病床群は3.64と、いずれも仮単価時の推計より上がったためで、事業者に支払う総費用の水準を仮単価時の推計と同程度に保つことにしたため、報酬単価が切り下げられました。
 また、痴ほう対応グループホームの介護報酬は、昨年末にまとめた調査の結果に基づき、要介護度1で1日8090円とするなど仮単価より増額しました。

介護報酬単位表の見方:報酬単位は厚生省の公表では「身体介護30分以上1時間未満=402単位」という表現で表されています。これは、診療報酬の「点」という表現に類似しておりますが、診療報酬が全国共通の単価であるのに反して、介護保険報酬は地域差があるために「単位」を採用しています。介護報酬の実際の金額は、「報酬単位」×地域別単価(10円から10.72円)で計算されます。以下の表は、標準的な地域加算のない地域での金額を表示したものです。(「報酬単位」×10円で計算)

 サービス内容介護報酬単位99/8公表の
仮単価
措置制度
での単価
備考





身体介護1時間未満4020円4020円3730円 
身体介護と家事援助との折衷型1時間未満2780円   
家事援助1時間未満1530円1530円1460円 
巡回型昼間30分程度2100円2100円1870円 
早朝・夜間2620円2625円2340円 
深夜3150円3150円3730円現行は2人一組
訪問入浴 12500円12500円15000円 
訪問看護1時間未満5500円5500円5300円 
訪問リハビリ 5500円5500円5300円 
通所介護(併設型)6時間未満・要支援4000円3910円3700円 
6時間未満・要介護,4730円4820円6900円 
6時間未満・要介護掘銑6600円6430円10700円 
食事加算390円390円  
送迎加算440円620円 片道
入浴加算390円310円  
通所リハビリ
(老健施設の場合)
6時間未満・要支援4630円4830円7450円 
6時間未満・要介護,5420円5460円  
6時間未満・要介護掘銑7440円6790円  
食事加算390円390円  
送迎加算440円620円 片道
入浴加算390円310円  
ショートステー
(特養併設型・介護看護職員配置
4.1:1の場合)
要支援7940円8350円6440円特別養護老人ホーム併設型
一泊の単価
要介護8170円9580円 
要介護8550円10050円 
要介護8920円10510円 
要介護9300円10980円 
要介護9670円11440円 
ショートステー
(老健併設型・介護看護職員配置
3.6:1の場合)
要支援9280円9770円10940円老人保健施設
1泊の単価
要介護9560円10110円 
要介護10030円10590円 
要介護10490円11080円 
要介護10950円11570円 
要介護11410円12060円 

 

 
痴呆対応型
グループホーム
要介護8090円7490円 初期加算:300円
(入所してから30日間)
要介護8250円7720円 
要介護8410円7940円 
要介護8570円8170円 
要介護8740円8390円 
介護サービス計画要支援6500円6500円  
要介護機↓7200円7200円  
要介護掘銑8400円8400円  
住宅改修費 200000円200000円  





介護老人福祉施設
(介護・看護職員配置
3:1)
要介護7960円8120円 特別養護老人ホーム
一泊の単価
要介護8410円8590円 
要介護8850円9050円 
要介護9300円9520円 
要介護9740円9980円 
初期加算300円  入所してから30日間
退所前後訪問相談援助換算4600円   
退所時相談援助加算5700円   
基本食事代2120円2120円 標準負担額760円を利用者が負担
介護保健施設
(介護・看護職員配置
3:1)
要介護8800円8810円 老人保健施設
一泊の単価
要介護9300円9320円 
要介護9800円9820円 
要介護10300円10330円 
要介護10800円10830円 
初期加算300円  入所してから30日間
退所前後訪問相談援助換算4600円   
退所時相談援助加算10700円   
緊急時治療管理5000円  一日につき
基本食事代2120円2120円 標準負担額760円を利用者が負担
介護療養施設
(介護・看護職員配置
6:1、4:1)
要介護11260円11420円 療養型病床群の一泊の単価
要介護11700円11810円 
要介護12130円12200円 
要介護12560円12600円 
要介護12990円12990円 
初期加算300円  入所してから30日間
退所前後訪問相談援助換算4600円   
退所時相談援助加算10700円   
老人訪問看護指示3000円   
基本食事代2120円2120円 標準負担額760円を利用者が負担



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