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040121toride 取手市では、市議会議員選挙が告示され選挙戦まっただ中です。
 今回の選挙は、藤代町との合併が大きな争点となっています。その議論の中で、浮上してきたのが「職員の調整手当」の問題です。
 調整手当とは、民間における賃金・物価、生計費が特に高い地域で勤める職員に支給される手当です。その地域における職員の給与水準と民間の賃金水準との均衡を図ることにより、要因の確保を容易にすると共に、物価や生計費の事情を考慮して、勤務地域間の給与の不均衡を調整することを目的としている給与です。
 例えば茨城県職員の場合、つくば市に勤務する職員に3%、東京都内に勤務する職員に13%が加算されています。
 一方、県内市町村においては、83ある市町村で、取手市とつくば市だけが、一律に3%の調整手当を加算しています。
 具体的にいえば、毎月の給料(基本給)が30万円であるとすれば、その3%にあたる9000円が上乗せされ、30万9000円が支給されているということです。
 取手市の給与水準をマクロ的に観てみると、取手市の人件比率は36.6%と県内で6番目に高く、平均給料は379万円あまりで県内2番目の高額となっています。明らかに、調整手当が人件費全体を引き上げています。
 合併相手である藤代町は、人件費比率が38.1%と5番目に高く、反面平均給料は、342万円であり51番目となっています。藤代町の人件費が高い要因は、職員数そのものが多いことにあるようです。
 この両市町の合併に際して、取手市の調整手当の取り扱いが一つの課題となっているわけです。藤代町には調整手当がありませんから、今後どちらかの給与体系に合わせて行かなくてはなりません。
 取手市が周辺の藤代や守谷、牛久などと比べて物価が著しく高かったり、生計費が多くかかるという実態はないと思われます。
 合併協議の中で、取手市の調整手当は撤廃しされるべきだと強く主張します。

●茨城県内の市町村の職員給料(基本給)比較
-人件費率順位職員数平均給料順位
単位:人単位:千円
 市町村計 (83)30.3%-16,4343,743-
 市  計 (22)29.8%-8,6633,631-
 町 村 計 (61)30.5%-7,7713,868-
1水戸市29.3%45 9903,64214
2日立市30.9%33 7553,6976
3土浦市28.2%55 5593,59020
4古河市28.0%58 3223,7345
5石岡市30.2%37 2673,46339
6下館市28.1%57 3423,7663
7結城市27.1%66 3053,55124
8龍ヶ崎市27.1%67 3673,50831
9下妻市22.0%83 2063,37261
10水海道市28.5%53 2663,64115
11常陸太田市34.5%14 2173,46340
12高萩市26.8%68 2143,46141
13北茨城市38.5%4 3173,6868
14笠間市28.7%52 1893,53925
15取手市36.6%6 4133,7982
16岩井市29.3%44 2533,52826
17牛久市27.6%64 3313,59219
18つくば市35.4%10 9383,6977
19ひたちなか市30.0%38 7153,6649
20鹿嶋市31.4%30 3663,8161
21潮来市33.1%21 2283,49435
22守谷市23.9%79 2603,34764
23茨城町33.0%22 1973,62316
24小川町34.2%15 1653,31071
25美野里町22.7%81 1223,39756
26内原町25.2%73 943,24875
27常北町26.0%70 753,59318
28桂村25.9%71 683,32968
29御前山村33.4%19 573,51029
30大洗町40.0%3 1483,56821
31友部町24.8%77 1683,43948
32岩間町28.3%54 1103,44246
33七会村42.1%2 453,45843
34岩瀬町27.9%61 1463,41952
35東海村29.2%46 2193,50532
36那珂町25.2%74 2353,36462
37瓜連町29.9%39 753,09980
38大宮町25.1%75 1573,50533
39山方町33.4%20 823,51527
40美和村34.7%12 583,32869
41緒川村32.0%25 543,38559
42金砂郷町24.8%76 803,25774
43水府村31.9%27 693,51030
44里美村31.0%32 623,42250
45大子町45.6%1 2003,7364
46十王町28.2%56 823,34066
47旭村32.0%26 813,34765
48鉾田町35.2%11 1683,47837
49大洋村33.6%18 823,39157
50神栖町22.5%82 2883,66011
51波崎町32.3%24 2203,38958
52麻生町29.7%41 1133,32570
53北浦町36.0%9 953,49236
54玉造町29.1%48 1023,28373
55江戸崎町23.8%80 913,18377
56美浦村30.7%34 983,40255
57阿見町29.1%47 2103,56522
58新利根町28.0%60 753,51528
59河内町30.6%35 923,21376
60桜川村29.0%49 623,12879
61東町29.8%40 893,49934
62霞ヶ浦町27.5%65 1373,41953
63玉里村29.6%43 672,98082
64八郷町29.6%42 1903,65812
65千代田町27.9%62 1593,35263
66新治村31.9%28 843,55923
67伊奈町30.4%36 1183,09681
68谷和原村25.8%72 903,33267
69関城町31.0%31 1053,45744
70明野町34.1%16 1403,46738
71真壁町36.5%7 1413,66210
72大和村36.3%8 733,61517
73協和町34.6%13 1243,45942
74八千代町24.5%78 1653,15578
75千代川村28.9%50 763,42949
76石下町31.8%29 1733,44845
77総和町28.0%59 2733,38160
78五霞町27.9%63 942,95083
79三和町26.6%69 1923,40454
80猿島町28.7%51 1053,29872
81境町34.1%17 1863,64513
82藤代町38.1%5 1643,42151
83利根町32.7%23 1243,44247

出典は、茨城県市町村概況(平成15年度版)。
公表されている数値は平成14年4月1日現在。
つくば市は、茎崎町と合併したため、管理者が再計算しました。
なお、2004/1/22の掲載時に「茨城県内の市町村の職員給与比較」との見出しを付けて掲載いたしましたが、この表は、給与の内の「基本給」を示す「給料」表であると、読者の方からご指摘を頂きました。このご指摘を受け、2007/9/9付けで、表題を「茨城県内の市町村の職員給料(基本給)比較」に訂正いたしました。ご指摘に深く感謝いたします。


このページは、茨城県議会井手よしひろの公式ホームページのアーカイブ(記録保管庫)の一部です。すでに最終更新から10年以上経過しており、現在の社会状況などと内容が一致しない場合があるかもしれません。その点をご了解下さい。