10月10日、民間の調査会社・ブランド総合研究所が行った全国の各都道府県の魅力度ランキングの2017年度版の調査結果が公表されました。下位脱出を悲願としていた茨城県は、残念ながら5年連続で最下位という結果になりました。
 稀勢の里やアントラーズ、そしてNHKのひよっこなど、茨城の露出度が高まった中での最下位評価でもあり、県関係者や議会関係者にも落胆の声は大きなものがあります。大井川知事は「魅力度ランキングの順位が5年連続で最下位になってしまったことは非常に残念だ。結果を真摯に受け止め、新たな魅力の掘り起こしや情報発信強化に取り組みたい」とコメントしています。
都道府県別魅力度ランキング
 「地域ブランド調査2017」は、1,047の地域(1,000市区町村、及び47都道府県)を調査対象とし、全国3万人が各地域のブランド力を評価する消費者調査です。 2006年に調査を開始、毎年実施し今回で12回目の実施となります。
 この調査はネット上でアンケート調査です。それぞれの地域に対して魅力度、認知度、情報接触度、各地域のイメージ(「歴史・文化のまち」など14項目)、情報接触経路(「旅番組」など16項目)、情報背触コンテンツ(「ご当地キャラクター」などコンテンツ10項目)、観光意欲度、居住意欲度、産品の購入意欲度、地域資源の評価(「街並みや魅力的な建造物がある」など16項目)などを質問。また、出身都道府県に対する愛着度、自慢度、自慢できる地域資源など出身者からの評価などを調査。調査項目は全104項目、各地域の現状を多角的に分析しています。
 ことしの調査は、全国の20代から70代の男女3万700人あまりから回答があり、集計した結果、茨城県の魅力度はことしも全国で最下位となりました。茨城県は調査が始まった平成21年からこれまで9回のうち平成24年の46位を除くあわせて8回、直近の5年連続で最下位となっています。
 魅力度が上位の都道府県は1位が北海道、2位が京都府、3位が東京都で、去年と同じ結果となりました。

 このランキング調査は、極論すると「観光地としての魅力度ランキング」であり、首都圏や大都市に住んでいる人が調査対象となっています。大都市目線の調査であり、その地域自体の魅力を図ることを目的としていないことをまず認識すべきです。北海道や京都など、ステレオタイプの観光地が並ぶ地域が結果的に上位に並びます。
 大東京では、茨城はあまりにも身近であり、逆に灯台下暗しの状況になっています。関西圏では、極端に認知度が低い現状もあるようです。
 大井川新知事のもとあたらな発想で、ブランド力向上を目指していきたいと思います。

地域ブランド調査2017に係る知事談話
平成29年10月10日
 魅力度ランキングの順位が5年連続で47位になってしまったことは非常に残念であり、食や観光、暮らしやすさといった茨城県の魅力がまだまだ全国の方々に伝わっていないと思います。
 結果については、真摯に受け止め、新たな発想や切り口でPRできる魅力の掘り起こしや、ネットメディア等をフル活用した情報発信の強化に取り組み、順位を上げられるよう努めてまいります。