いばらき地域猫セミナー<NPOねこだすけ・工藤久美子氏の講演>
11月4日、茨城県議会公明党議員会地域創生プロジェクトでは、守谷市動物愛護協会とのコラボレーションで「いばらき地域猫活動セミナー」を開催しました。
NPO法人ねこだすけ代表理事・工藤久美子さんが「地域猫活動のファーストステップ」と題して講演しました。
会場もほぼ満席で、広く茨城の県南地域から地域猫活動に興味のある方々が集まりました。

地域猫対策は、地域住民は飼育されている猫以外の猫の管理計画を作ってトイレなどを設置し、自治体は繁殖を抑える不妊去勢手術費の助成などで支援する。これにより、鳴き声や排せつ物によるトラブルをなくし、殺処分される猫の減少を目指す活動です。
茨城県では、今年度、地域猫活動の普及と促進のため、市町村からの申請に基づいて、地域猫の不妊去勢手術(TNR)に対する財政的支援と技術的支援を行う事業がスタートさせました。この事業の不妊去勢手術の単価は、オス2万9000円、メス3万7000円です。市町村と連携したボランティア団体が保護した猫を、地域の獣医師によって避妊去勢手術を行ってもらいます。この際、県から交付されたチケットを渡し、獣医師はそのチケットを県に提出することで治療費を受け取ります。
平成29年度は200頭を予定していましたが、予定数に達したため、予算を増額して実施中です。
工藤氏は講演の中で、「地域猫対策は、行政、地域住民、ボランティアの三者協働で進めなくてはならない」「猫の餌やりさんとTNR(野良猫を捕獲して、不妊・去勢手術を行い、耳先をカットとした目印をつけ、地域に戻す)やトイレの清掃などを行うボランティアは、明確に分けた方が良い」などとアドバイスしました。
また、トラブルになりがちな餌やりについては「とにかくきちんと片付けることが重要」と力説、ふん尿は砂や土を小さく盛るだけでもトイレになるとし、定期的にふんを取り除くことに注意を促しました。簡易トイレや忌避剤などについても、実演を交え分かりやすく説明しました。