ブランド総合研究所
 12月26日、茨城県の大井川和彦知事は、県のイメージや知名度向上に貢献した取り組みなどに贈る「いばらきイメージアップ大賞」の特別賞を、民間調査機関「ブランド総合研究所」に授与すると発表しました。
 ブランド総研が毎年発表する都道府県「魅力度ランキング」で、茨城は5年連続最下位。しかし、低評価を逆手に「のびしろ日本一」などと自虐的なPR活動を展開。その効果は経済波及効果は100億円と試算されています。
 大井川知事は記者会見で、「ブランド総研の魅力度ランキングの呪縛から自分たちを切り離すという意味も含まれている特別賞の授与だと、受け取っていただいて結構なのではないか」と語り、調査結果に縛られずに、茨城県の魅力度アップを図りたいと決意を込めました。
いばらきイメージアップ大賞・特別賞は、ブランド総研の魅力度ランキングの呪縛から自分たちを切り離すという意味も含まれている
 26日の記者会見から、大井川知事に発言の要旨をまとめてみました。
  • 特別賞として選ばれたのが、株式会社ブランド総合研究所でございます。
    評価のポイント、魅力度ランキングが話題となった結果、逆説的でありますが、本県の魅力についてもメディアで数多く紹介されたことが1つ目、2つ目が、逆に県民が本県の本当の魅力を改めて考える機会になったということ、それから、愛郷心の醸成にもつながったということで、委員からの強い希望もあって、今回、特別賞としてブランド総合研究所を選ばせていただきました。
  • 特別賞なので、特別だということだと思います。
    でも、委員からもご指摘があったのですが、ある意味、非常に茨城県の県民全員が茨城の魅力を考えるきっかけとなったし、話題にもなったということもあるので、大賞でもないし、奨励賞でもないのですが、特別賞として、今回選ばせていただいたということで、魅力度ランキングが5年連続47位だということを逆に我々としては糧としながら、自分たちの魅力をどんどん磨いていって、発信していく、そういうきっかけをつくってくれたということだと。それで特別賞を授与するということだと思います。
  • 最初から最下位を目指すという人はいないと思いますので、当然、私は、公約にも挙げましたように、常に1位を目指しておりますので、そういう声もあるのはわかっていますが、県としては常に魅力は1位を目指すということでいきたいと思っています。
  • 委員から多かった意見は、要するに、魅力度最下位といっているブランド総研の調査に対するいろいろな思いがあって、県民からすると、逆に魅力度最下位というのが自分たちの実感とギャップがあると。だから、なおさら自分たちの魅力について考える。要するに、県民の人たちは、みんな自分たちの魅力度が最下位なんて誰も思っていないという、あるいは、県外の委員の人からも、それはちょっと違うのではないかという印象を非常に実感をもっている方がほぼ全員で、そういう意味で、逆説的にはなりますが、自分たちを見つめ直すいいきっかけになったのかなと。別に、だからといって、ブランド総研のイメージ調査を評価しているわけではないというところがミソなのかもしれません。
  • ある意味、ブランド総研の魅力度ランキングの呪縛から自分たちを切り離すという意味も含まれている特別賞の授与だと、委員の皆様の発表を総合すると、そういうふうにも受け取っていただいて結構なのではないかなと思います。