
それによると、47都道府県の自慢ポイントが明らかになりました。福岡県は「暮らしやすさ」、山形県は「食べ物の美味しさ」、そして福井県は「子育てのしやすさ」が、それぞれご当地で自慢のナンバー1となりました。
【総合的に魅力的だと思う都道府県】の1位は「北海道」(21.7%)となり、2位は「東京都」(17.1%)、3位が「京都府」(10.3%)となりました。5人に1人が挙げた北海道は、雄大な自然や、海の幸、農産物など豊富なグルメが広く知られ、首都の東京、世界的な観光地の京都を上まわる人気となりました。
また、【PR上手だと思う都道府県】では、1位「北海道」(13.5%)、2位「東京都」(11.3%)、3位「京都府」(8.6%)となり、トップ3の都道府県は【総合的に魅力的だと思う】ランキングと同じでした。地域の魅力がしっかりとPRできていることのあらわれかもしれません。また、4位にはマスコットキャラクターが全国的に人気の「熊本県」(6.7%)が、5位には「大阪府」(3.8%)がランクインしています。
逆に、【PR下手だと思う都道府県】ランキングでは、1位は「茨城県」(10.5%)、2位「島根県」(4.4%)、3位「群馬県」(3.8%)となりました。また、4位は「青森県」「栃木県」(同率3.4%)で、北関東の3県がそろってトップ5入りしました。
【PR下手だと思う都道府県ランキング】での茨城県は10.5%は、他県の群を抜いています。この調査は、現在住んでいる都道府県について、自慢できることは何かを聞き、自慢できると回答した割合の高さで各項目の都道府県ランキングを算出したものです。本当は実力のある魅力的な県なのですが、PRが下手で魅力を十分にアピールできていないという県民の忸怩たる思いが表れています。
ただ、ここで注意しなくてはならないことは、PRをしている主体が誰なのかということです。【PR上手だと思う都道府県】が、PRの主体ではありません。例えば、北海道の観光や産物などを取り扱う事業者のPR活動の全体を指すものなのでしょう。
ところで、都道府県別ブランドランキングにしても、この意識調査にしても、心理学でいうところの『刷り込み効果』で、「茨城県は魅力でワースト1」であることが多くの国民に刷り込まれてしまったのではないでしょうか?
若い世代には通じない話かもしれませんが、『巨人の星』というアニメ番組がありました。主人公である星飛雄馬の父親、星一徹は怒りを表すために丸いちゃぶ台をひっくり返す「ちゃぶ台返し」が有名でした。しかし、その「ちゃぶ台返し」は、本編にはたったの『2回』シカ登場していないということです。毎回ひっくり返していそうなイメージなのですが、実は、主題歌の映像の中にちゃぶ台をひっくり返すシーンがあり、そのシーンが繰り返し流されたことによって、巨人の星といえば「ちゃぶ台返し」というイメージが作られてしましました。
これは心理学では『ザイオン(ス)効果』と呼ばれています。一種の「刷り込み」です。単純に接触頻度が多くなることで、その対象に親近感、好感が増してくるという効果のようです。
ブランド力調査も生活意識調査も客観的な指標は何もありません。こうした調査では、一度固まってしまった(刷り込まれてしまった)印象を変えることは容易ではありません。
茨城県が抱えるブランド力向上という命題を克服することがいかに難しいか。答えは、開き直ることしかないのかもしれません。
ただ、ここで注意しなくてはならないことは、PRをしている主体が誰なのかということです。【PR上手だと思う都道府県】が、PRの主体ではありません。例えば、北海道の観光や産物などを取り扱う事業者のPR活動の全体を指すものなのでしょう。
ところで、都道府県別ブランドランキングにしても、この意識調査にしても、心理学でいうところの『刷り込み効果』で、「茨城県は魅力でワースト1」であることが多くの国民に刷り込まれてしまったのではないでしょうか?
若い世代には通じない話かもしれませんが、『巨人の星』というアニメ番組がありました。主人公である星飛雄馬の父親、星一徹は怒りを表すために丸いちゃぶ台をひっくり返す「ちゃぶ台返し」が有名でした。しかし、その「ちゃぶ台返し」は、本編にはたったの『2回』シカ登場していないということです。毎回ひっくり返していそうなイメージなのですが、実は、主題歌の映像の中にちゃぶ台をひっくり返すシーンがあり、そのシーンが繰り返し流されたことによって、巨人の星といえば「ちゃぶ台返し」というイメージが作られてしましました。
これは心理学では『ザイオン(ス)効果』と呼ばれています。一種の「刷り込み」です。単純に接触頻度が多くなることで、その対象に親近感、好感が増してくるという効果のようです。
ブランド力調査も生活意識調査も客観的な指標は何もありません。こうした調査では、一度固まってしまった(刷り込まれてしまった)印象を変えることは容易ではありません。
茨城県が抱えるブランド力向上という命題を克服することがいかに難しいか。答えは、開き直ることしかないのかもしれません。