日立市の新交通システム(ひたちBRT)第2期区間の整備が進んでいます。
平成25年3月に第1期区間(おさかなセンター〜大甕駅東口までの約3.2キロメートル)で運行を開始した『ひたちBRT』の一層の利便性向上のため、第2期区間(大甕駅西口〜常陸多賀駅西口までの約6.2キロメートル)が進み、今年3月26日に暫定区間で運行がスタートします。
『ひたちBRT』とは、日立電鉄線跡地を活用した、定時性、速達性に優れた専用道路によるバス高速輸送システム(Bus Rapid Transit:略してBRT)の愛称です。
BRTの運賃は、専用道路内の1キロ以下の運賃は190円から150円へと40円引き下げられ、便数増加に増加し、専用バスは従来の2台から7台に増車されることになりました。
大甕駅と常陸多賀駅との間は、市内で最も人口が集積し、国道6号など幹線道路の渋滞が、日立市の大きな課題となっています。暫定開通によって交通利便性が高まると期待が高まっています。
ひたちBRTは、旧日立電鉄線跡地にバス専用道路と停留所を整備する公共交通です。暫定的に一般道も併用し早期供用を図ります。運行は民間のバス事業者である日立電鉄交通サービスが行っています。1期区間として日立市みなと町のおさかなセンター〜大甕駅間の約3.2キロが2013年3月に開通しました。
2期区間は本格ルートで約5.5キロ。暫定ルートは大甕駅〜旧日立電鉄線水木駅間で一般道を利用します。日立市が現在取り組む大甕駅の地下駅舎化と周辺整備の進捗に合わせ、来年2019年春には本格ルートでの運行が始まる予定です。2期区間工事が完了すれば旧久慈浜駅から旧河原子駅までが専用道路で結ばれます。暫定、本格両ルートとも旧河原子駅〜常陸多賀駅間は一般道を使用する予定です。
暫定開通に伴い、料金が一部見直され、専用道路内の1キロ以下の区間は150円に引き下げられます。専用バスは計7台に増え、海や鉱工業などをイメージした色合いの塗装に変更されます。本格ルート開通時にはさらに2台追加されます。
日立市や運営会社によると、1期区間の1日当たりの利用者数は目標の470人を上回る550人前後です。2区間は周辺人口が多いことから、2400人を見込んでいます。