元気カフェすけがわ
 2月26日日立市は、高齢者の居場所づくりの一環として、日立市助川町1丁目に「元気カフェすけがわ」をオープンさせました。旧市企業局庁舎1階を改装し、気軽に立ち寄って交流してもらうことで、高齢者の孤立を防ぐのが目的です。日立市は来年度予算案に2カ所目の整備費も盛り込んでおり、公共施設を活用して市内各地への拡大を図る方針です。
 元気カフェすけがわは、日立市企業局が昨年7月、新庁舎に移転したことを受け、空きスペースの有効活用を図ることと合わせ、孤立しがちな高齢者が集まって交流できる常設施設として整備されました。約100平方メートルで36席を配し、名称は「元気を持ち帰ってもらう」との狙いから決めました。
 運営は公募で、子育て支援や介護、福祉事業に取り組むライフ・ケア・ひたちが受託。軽食とコーヒーなどを安価で提供するほか、市内の障害者作業所などで作られたキャンドルやクッキーなども販売しています。クッキーが付いた本格的なコーヒーが100円。カレーやピラフのランチメニューが300円です。
 健康相談や生活改善助言も受けられ、健康体操やタブレット入門講座なども実施されるほか、介護予防情報の提供や高齢者支援制度などの紹介も行われる予定です。
 選抜高校野球に初出場する地元の明秀日立高の試合については、大型テレビによるパブリックビューイングも行います。
 営業は平日の午前10時から午後4時までです。

いつでも、だれでも、安心して集い、交流できる居場所をコンセプトに
 オープンにあたって、小川春樹日立市長は「なぜ市役所がカフェを?と感じられる方も多いと思いますが、このカフェを開設した目的は、高齢者の居場所づくり。ニュース等でも報じられていますが、最近では、ひとり暮らしの高齢者や認知症の高齢者が増加し、高齢者の閉じこもりや無縁化など、様々な問題が生じています。日立市では、これらの問題を防ぐための具体的な取組として、このカフェをオープンしました。いつでも、だれでも、安心して集い、交流できる居場所をコンセプトに、喫茶やランチを楽しんでいただいたり、高齢者の生活支援に関する講座を実施するなど、皆様に元気を持ち帰っていただけるような様々なサービスを提供します」と語っています。