日立さくらまつりで映画「ある町の高い煙突」のPR活動

県政懇談会を日高町で開催

大煙突まちあるきマップを配布
大煙突まちあるきマップを配布
 日立鉱山の大煙突を巡る煙害克服の物語を描く映画「ある町の高い煙突」制作に絡み、大煙突と日立発展の歴史やまちの魅力を紹介する「大煙突まちあるきマップ」(A3判)を、同映画を「応援する会」が3000部発行した。作家新田次郎の同名の小説や大煙突を知らない人に、日立市のシンボルをPRする狙いだ。
 大煙突は1914年、煙害対策で同鉱山が当時世界一の155・7メートルの高さで建設し、亜硫酸ガスを含む煙を拡散させた。鉱山閉山後の93年、老朽化で上部が倒壊、高さは54メートルになった。
 マップの表側の「大煙突マップ」は、日立駅をはじめ、大煙突や鉱山跡地の日鉱記念館など、鉱山にまつわる場所や観光施設を訪れやすいようにイラスト付きで紹介。鉱山や大煙突の歴史がわかる年表も掲載した。
 裏側の「日立鉱山の栄えた頃」は、昭和の戦前から終戦直後頃の日立を、現日立駅付近から鉱山電車沿いに大煙突や採鉱所付近まで鳥瞰(ちょうかん)図のように表した。
 「応援する会」は、煙害で荒廃した緑の回復のため日立名物の桜が植樹された歴史を踏まえ、「日立さくらまつり」開催中の平和通りで7日に(残れば8日も)マップを無料配布する予定。
 松村克弥監督の映画は5月頃の本格クランクインに先立ち、3月末に日立で桜の撮影をしたという。同会の原田実能事務局長は「マップの配布で、大煙突と日立のまちや映画への関心を高めたい」と話している。(読売新聞2018/4/5付け)

歩数【6000】歩・移動距離【29】km