茨城国体
 来年9月開催のいきいき茨城ゆめ国体・いきいき茨城ゆめ大会、さらに2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックのカシマサッカースタジアムの開催は、茨城県にとって、その存在感を内外にアピールする絶好の機会です。と同時に、国体開催は、県政発展の重要な節目としていかねばなりません。
 昭和49年に開催した第29回国体の記憶は、当時、東京にある高校の寮で暮らしいた私にも鮮明に残っています。県内の道路整備が一気に進み、特に水戸と笠松運動公園を結ぶ国道6号が4車線化され、目を見張ったことは昨日のように覚えています。我が街・日立では、「きれいなまちで国体を」との呼びかけをきっかけに、地域活動が活性化し、現在のコミュニティー推進運動の充実と繋がっていきました。
 いきいき茨城ゆめ国体・いきいき茨城ゆめ大会では、確実な大会を運営すること、競技成績で結果を出すこと、参加していただいた選手、関係者に最高のおもてなしを提供することは当然ですが、茨城の県政発展の一つのステップにしていくことが重要です。
 例えば、6月議会では県内のフリーWiFi整備が取り上げられ、大井川知事からは前向きな答弁がなされました。実は、これからの高齢者社会への対応、防災対策、いばらきの魅力発信という様々な分野で、フリーWiFiは重要な社会インフラとなります。特に、防災対策は国体会場などが大規模災害時の支援拠点ともなることを考えると、より強靱な整備を整備する必要があります。大勢の観客が一斉にアクセスすることも考えられますので、その容量を十分確保する必要があります。さらに、動画での再生など通信速度も重要です。単に、通信が出来れば良いというレベルでは満足できません。
 さらに、こうしたフリーWiFi上に配信できる、茨城県や開催自治体の魅力を紹介できるコンテンツも必要になるのではないでしょうか。

 また、茨城国体、オリンピックでは、「タバコのない大会」を是非実現すべきだと提案します。IOC(国際オリンピック委員会)は、1988年以降、オリンピック大会における禁煙方針を採択し、会場の禁煙化とともにタバコ産業のスポンサーシップを拒否し、2010年にはWHO (世界保健機関)と「タバコのないオリンピックをめざす協定」にも調印しています。
 国体会場、ならびにオリンピック会場であるカシマサッカースタジアムは、受動喫煙の防止の観点から本来敷地内の禁煙を図るべきだと主張します。仮にそれが難しいとすれば、屋根のある施設内での完全分煙を目指すべきだと考えます。

eスポーツ都道府県対抗戦
 大井川知事は、茨城国体において、初めてeスポーツを文化プログラム一貫として競技会を実施することを決定しました。47都道府県の予選を勝ち上がってきたチーム同士が対戦し、日本一を決めます。国体でeスポーツが本格的に採り入れられるのは、茨城国体が初なります。
 eスポーツはネットワークを介して複数のプレーヤーがビデオゲームで対戦する競技です。若者の人気が高く、世界大会も開かれています。そもそもビデオゲームがスポーツかという議論は残っていますが、私は、大井川知事の決断を高く評価するものです。あえて、初めてのことに挑戦するからには、多くの県民の理解を獲得し、大会としても成功させていきたいと考えます。
 
 元号が変わって初めて迎える来年の茨城国体、再来年のオリパラ開催。大井川知事は茨城らしい、大井川知事らしい、特徴や独自性溢れる大会とすべきです。