日立市議会
 9月6日、日立市の小川春樹市長は、市議会冒頭の市政報告で、市立小中学校の普通教室と幼稚園の保育室の全てにエアコンを設置すると発表しました。
 日立市は5年ほど前、小中学校の普通教室天井に4台ずつの扇風機を設置し、エアコンは校舎改築に合わせて順次整備を図ってきましたが、今夏の記録的な猛暑を踏まえ、児童・生徒が快適に学習する環境づくりには早急なエアコン設置が必要と判断しました。県内市町村では普通教室へのエアコン設置を進める動きが加速しています。
 現時点で普通教室にエアコンが入っているのは小学校25校のうち4校56教室(設置率19.8%)、中学校15校のうち3校46教室(29.3%)で、いずれも茨城県の平均をした回っていました。
 新たに設置するのは、小学校19校の普通教室311室と図書室8室、中学校12校の普通教室142室と図書室8室、音楽室9室の計478室。幼稚園は来年度休園や募集停止する一部を除く9園の保育室15室。久慈小は改築工事中で本年度中にエアコン付きで完成予定。豊浦小は2020年夏の完成に向けて近く改築工事に入る予定で、仮設校舎にエアコンが設置済み。今回の整備で市立小中学校の普通教室と幼稚園の保育室のエアコン設置率は100%となります。
小川春樹日立市長に小中学校、幼稚園へのエアコン設置要望
 設置数が多く、来年6月に完了させるために、日立市は本年度一般会計予算の予備費を活用して取り急ぎ約3000万円で設計を発注。各校の受変電設備の改修や専用コンセントの配線などを含め、設置費は年度内に市議会に補正予算案を提出する方針です。日立市は年度中には工事に入りたいとしています。
 県内ただ一つの市立特別支援学校の普通教室などについては、計画的にエアコン設置を進めており、本年度中に完了します。
 小川春樹市長は「災害とも言える暑さから子どもたちの安全を守るためエアコンを整備する。未来を担う子どもたちはまちの宝だ。今後も環境整備を不断に進めていく」と議会で発言しました。
 井手よしひろ県議と日立市議会公明党は、6月26日、小川市長に対して小中幼稚園へのエアコン設置の要望書を提出していました。(日立市議会公明党がエアコン設置要望:http://blog.hitachi-net.jp/archives/51689261.html