
茨城県は、救急医療体制の充実に向け、現在1機体制で運航しているドクターヘリを補完する目的で、防災ヘリを、来年7月から運航させることを明らかにしました。救急搬送の要請件数が年々増え、ドクターヘリが重複要請で対応困難になってきているための対策です。
県ドクターヘリは、井手よしひろ県議ら県議会公明党の強い要望で2010年に導入されました。これまでに約5000千件の出動がありました。茨城町の水戸医療センターと水戸市の水戸済生会総合病院を基地病院に、県内全域をおおむね30分以内でカバーしています。栃木、福島両県との広域連携体制も整備され、相互に要請、利用できる体制も構築しています。千葉県のドクターヘリの共同利用も行われている。しかし、重複要請で出動できなかった例が昨年度は156件に上るなど課題が生じていました。