茨城県防災航空隊のfacebookより
 茨城県は、救急医療体制の充実に向け、現在1機体制で運航しているドクターヘリを補完する目的で、防災ヘリを、来年7月から運航させることを明らかにしました。救急搬送の要請件数が年々増え、ドクターヘリが重複要請で対応困難になってきているための対策です。
 県ドクターヘリは、井手よしひろ県議ら県議会公明党の強い要望で2010年に導入されました。これまでに約5000千件の出動がありました。茨城町の水戸医療センターと水戸市の水戸済生会総合病院を基地病院に、県内全域をおおむね30分以内でカバーしています。栃木、福島両県との広域連携体制も整備され、相互に要請、利用できる体制も構築しています。千葉県のドクターヘリの共同利用も行われている。しかし、重複要請で出動できなかった例が昨年度は156件に上るなど課題が生じていました。
茨城県防災航空隊
 ドクターヘリの補完的運航で活用されるのは、つくばヘリポートを拠点とする県防災航空隊が持つ茨城県の防災ヘリコプターです。災害対応や訓練活動で運航されていない時間帯に、県ドクターヘリや広域連携している他県のヘリが重複要請で飛ばせない場合に出動要請に応えることになります。防災へりは、筑波大付属病院と筑波メディカルセンター病院、土浦協同病院で医師と看護師を乗せて現場に向かう予定です。
 県議会公明党は、ドクターヘリの2機体制を早期に構築するよう要望しています。
 写真下は、2014年8月18日、筑波大学病院で行われた患者搬送訓練。