北海道を旅行で応援!――。北海道胆振東部地震の風評被害を払拭するため、道内を訪れる旅行客の宿泊費を割り引く「北海道ふっこう割」が、10月1日に発行され、1日発行分が即日完売するなど好評を博しています。
5日から追加販売を開始し、今後順次、メニューを拡大し販売していく予定です。(9日現在、第2弾も観梅の状況です)
ふっこう割は道内全域での1泊以上の旅行商品と宿泊が対象で、各旅行サイトでクーポン取得が可能。1泊当たり2万円を上限に、日本人観光客の場合は最大70%を3泊まで、訪日観光客の場合は最大70%を5泊まで補助する。国が今年度予算の予備費から81億円、北海道が今年度補正予算で2億円を支出しました。
背景には、北海道地震による風評被害が道全域に広がっている状況があります。北海道庁によると、9月30日時点で、道内の宿泊キャンセル数は延べ114万9000人に上り、交通費なども含めた観光消費への被害額(推計)は356億円に及ぶといわれています。
中標津町のホテル養老牛の小山宏之代表取締役は「震源地から遠く離れているにもかかわらず、宿泊キャンセルが相次ぐなど被害額は200万〜300万円になります。1日の発行以降、ふっこう割を使った予約が増えており、本当にありがたい。北海道は観光シーズンが短いので、早く実施してくれたのが良かった」と述べました。
公明党「平成30年北海道胆振東部地震」対策本部はふっこう割が早期に実施できるよう強力に推進。道議会公明党も訪日観光客を含めた風評被害払拭の具体策を訴えてきました。