県南発達障がい支援センターを視察する県議会公明党議員団
 12月20日、井手よしひろ県議ら茨城県議会公明党議員会は、つくば市高崎地内に来春1月1日にオープンする「発達障害者支援センター・カラーズつくば」を現地調査し、江原勝久センター長をはじめ県生涯福祉課幹部からセンターの概要を聴取し、意見交換を行いました。
 発達障害者支援センターは、発達障害児(者)ヘの支援を総合的に行うことを目的とした専門的機関です。発達障がい児(者)とその家族が豊かな地域生活を送れるように、医療、保健、福祉、教育、就労などの関係機関と連携し、地域における総合的な支援ネットワークの中核として機能します。また、発達障がい児(者)とその家族からのさまざまな相談に応じ、指導や助言を行います。診断・治療や療育・訓練、就業の斡旋を行うものではありません。
 平成17年に茨城県発達障害者支援センターが茨城町に設置され、その相談件数は年々増加の一途をたどっています。平成28年の支援件数は5124件と、平成21年度の2倍以上となっています。障がいの特性に応じた継続的な支援が必要なため、新規の相談には予約から1カ月から1カ月半かかる状況で、県内1カ所のセンターでは対応しきれていない状況です。
 このような状況の中、県議会公明党は県南地域に支援センターの設置を強く求めていました。昨年(2017年)10月の県議会一般質問で、田村けい子県議が大井川知事に早期整備を提案。知事が今年度予算に開設費用を盛り込みました。
 県南支援センターの利用対象者は、県南地域にお住まいの発達障害またはその疑いのある方、その家族及び関係機関です。対象になる方の年齢は問いません。利用料は無料です。
 開設日は、平成31年1月1日で1月4日より、相談受付を開始します。開設時間は、月〜金曜日の9:00〜17:00です。祝祭日・年末年始を除きます。電話による相談受付については、平成31年1月4日〜31日の期間に限り月・水・金のみとなります。
 問合せ先は、TELO29-875-3485 FAXO29-875-3486 Eメールcolors@doujinkai.or.jp。
県南発達障がい支援センターを視察する県議会公明党議員団
 茨城県発達障害者支援センターは、県が実施するものであり、運営を社会福祉法人同仁会が県から委託を受けて行っているものです。平成31年度の予算計上額は約3000万円です。大部分が6名の専門指導員の人件費です。
茨城県発達障害者支援センターの主な業務
  • 相談支援 「人との関わりが上手くいかない」「どこに相談すればいい?」など、日常生活でお困りの発達障がいに閨するご相談をお受けし、情報提供やアドバイス等をします。また、福祉制度やその利用方法、保健、医療、福祉、教育、労働などの関係機関への紹介も行います。
  • 発達支援 「家庭ではどう対応したらいい?」「自分の障害特性に合った対応方法を知りたい」などの発達支援に閨する相談に応じ、家庭などでの療育方法についてアドバイスします。また、必要に応じ、障がい特性に応じた療育や教育、支援の具体的な方法について支援計画の作成や助言を関係機関と連携を図りながら行います。(診断や療育訓練は行いません)
  • 就労支援 「働きたいけれど何から始めていいか分からない」「今の職場で続けて働きたい」など仕事に閨する支援を関係機関と連携を図りながら行います。
  • 普及・啓発活動 「発達障がいについてもっと知りたい」「必要なサポートについて考えたい」という方に対し、講演会やセミナー等を開催します。また関係機関からの要望に対し講師を派遣します。その他、発達障害への理解を社会に広めるために様々な活動を行います。

 県議会公明党の一行は、小中高等学校との連携、市町村との連携、運営予算の増額などについて活発な意見交換を行いました。