日立の大煙突
 自転車で本山(日立市本山地区)まで上ってみました!
 自転車と言っても電動アシスト付です。自転車文化の振興を目指す村本しゅうじ県議と一緒です。その珍道中を紹介します(長文です)。

 今日(2019/2/16)付の茨城新聞の一面には、茨城県の自転車活用推進計画の記事が掲載されていました。自転車を観光振興や環境に優しい移動初段として活用することは、非常に重要な視点です。
 茨城県では、霞ヶ浦つくばりんりんロードを中心として、サイクリング振興によるまちおこしが進んでいます。しかし、県北地域であっても、その可能性は高いと考えています。
 特に、日立市では坂の多い地形から、自転車を活かした観光振興は難しいと思われていました。
映画「ある町の高い煙突」の“聖地めぐり”で観光客を呼び込もうとするときに、自家用車だけではなく、自転車を利用した移動を提案できないかと考えています。
とはいえ、ほとんど自転車に乗ったことのない状況で無責任な提案は出来ないため、実際に自転車で日立の大煙突めぐりを敢行しました。
日立駅から日鉱記念館までの経路
 交流人口の拡大を政策の柱にしている村本さんと共に、午後1時過ぎに日立駅近くのバイク屋さんから、2台電動アシスト自転車を借りてスタート。さすがに、普通のサイクリング自転車で本山まで登り切る自信はありません。
 目指すは、日鉱記念館。往復18.2km、高低差が330mあります。
日立駅から日鉱記念館までの高低差

 使った電動アシスト自転車は、ヤマハのPASシリーズ。JX金属工場前の駐車場までは、標高差80m余りを一気に駆け上がります。まったく、軽快なサイクリングです。ここまでは、20分ほどで着きます。
 途中には、日立製作所発祥の地「山手工場」、旧共楽館、そして日立の大煙突などが観られます。常磐道の橋脚の高さにも圧倒されます。
 JX金属から先は恐怖の山登りです。3.5kmで500mを上ります。自転車のギアを下げて、アシストレベルを最大にします。

 山登りを始めて、約1.5キロ、標高200m地点でアクシデントが起こりました。村本議員の自転車のバッテリーが残量0!まさに、出川哲朗の「充電させてもらえませんか?」状態です。村本議員は、かなり旧型の自転車に乗っていました。私が借りた新型の自転車に比べて、電池の容量は1/3程度。電池の形式もリチウム電池ではなくニッケル水素バッテリーでした。
 バッテリーが切れたアシスト自転車は、普通の自転車より厄介です。これ以上の山登りは無理と、ここでリタイア。ギブアップしました。(帰りはほとんどが下り坂ですので、村本さんは無事スタート地点には戻れました)

村本しゅうじ県議
 村本議員と別れ、さらに日鉱記念舘を目指しました。村本さんが少し心配だったこともあり、不動滝を過ぎ、本山地区の象徴でもある「本山の一本杉」まで進み、今回は一応のゴールとしました。
 標高300m、出発点から約7.4キロ地点です。ここまで45分掛かりました。体力的には全く問題なく、日鉱記念から先、御岩神社程度までなら問題なく電動アシスト自転車で行けると実感しました。ただし、年式の古い自転車、電池が劣化している自転車では無理があるかもしれません。
 帰りは、一気に坂を下りますので、スピードの出すぎに細心の注意を払いながら、行きの3分の1程度の時間でスタート地点に戻ってきました。

 実際に自転車での小旅行を体験して、日立の観光の新たな可能性を垣間見ることが出来ました。駅前に、電動アシスト自転車のレンタサイクルを用意して、日立の魅力を堪能していただきたいと提案します。