5月14日、今年(2019年)のゴールデンウイーク( 改元に伴う10連休を含む4月27日から5月6日まで)期間中の茨城県内観光客数が333万人を超え、記録が残る2006年以降で最も多かったことがわかりました。
統計をまとめた県観光物産課は「連休に国営ひたち海浜公園のネモフィラが見頃と重なり、常陸大津の御船祭など周期的に行われるイベントに多くの方に来ていただいた」と語っています。
期間中の県内観光地やイベントの観光客数は、前年と比べ37.2%増の333万5019人。1日当たりの平均客数も23.5%増の33万502人に伸びました。これまで最多だったのは2017年の285万1626人でした。
今年のGWは皇位継承に伴って10連休となり、昨年と比べ、日数が1日、休日も3日増えたため観光客増につながりました。
調査は観光地とイベント75地点で行い、昨年と比較できる70地点のうち、約9割の調査地点で観光客数が前年より増加しました。他県との競争の中、多くの観光事業者や市町村がプロモーションや誘客、受け入れ準備に力を入れた結果です。
調査地点のうち、人出が最も多かった国営ひたち海浜公園は、期間中の入園者数が前年比85.1%増で過去最多となる58万3130人でした。昨年はネモフィラの満開時期が早まり、連休期間中の人出が伸び悩みましたが、今年は連休前の4月23日に満開となり、見頃が連休と重なりました。
また、5年に1度実施の北茨城市の「常陸大津の御船祭」は20万人、7年に1度の日立市の「神峰神社大祭礼」には19万人が訪れ、観光客数を大幅に押し上げました。
一方、連休中盤は天候が崩れ、調査地点で明暗が分かれました。いずれも屋内施設の大洗めんたいパークは、前年比31%増の10万4364人、アクアワールド県大洗水族館も22.5%増の9万7865人で好調でした。一方、野外イベントの笠間市の「笠間の陶炎祭(ひまつり)」は、雨が降った日の来場者数が伸び悩んだことなどから、前年比7.7減の50万1千人となりました。