高齢化が深刻な山間地域の“足”の確保へ、茨城県常陸太田市の高倉地区で6月23日から今月21日までの約1カ月間、自動運転車の実証実験が実施されました。公明党の村本修司県議、深谷渉・常陸太田市議、日立市議会公明党(舘野清道幹事長)の各議員が現地を視察した模様が、公明新聞7月26日付けに掲載されました。
 実証実験の実施主体は国土交通省や県、常陸太田市などで構成される自動運転サービス実証実験地域協議会です。地区内の市道と国道(計1.8キロメートル)に埋設した電磁誘導線に沿って6人乗り、4人乗りの2台のカートを走らせ、住民らの移動をサポートしました。また、路線バスの運行時間とも連動させ、スムーズに乗り継げるシステムも導入しました。
 カートは障害物などを検知すると自動停止する仕組みですが、安全面を考慮し、運転手が補助的に乗車。カート内外の映像も遠隔で監視しました。
自動運転車の実証実験を現地調査
 公明党の議員団は、カートに乗り込み、安全性や乗り心地を確認したほか、タブレット端末を活用した予約方法などの説明を受けました。村本県議は視察後、日立市で今後、自動運転を活用した次世代移動サービス(MaaS)のモデル事業が実施されることを踏まえ、「高齢化の進展に対応するため、自動運転車の活用を後押しする」と語っていました。