右から亀和夫プロデューサー、俳優・城之内正明さん、松村克弥監督、川崎祥司県議、向山宗子市議
 原爆投下と終戦から74年。その8月を迎えるに当たり、戦争の悲惨さや命の尊さを訴えるイベント「戦争と演芸」(公益財団法人・長崎平和推進協会主催)がこのほど、長崎市内の原爆資料館ホールで開かれました。
 イベントでは、映画「サクラ花―桜花最期の特攻―」(松村克弥監督)を上映。「サクラ花」は、太平洋戦争末期、爆弾を積んで敵艦に体当たりしたロケット型の「桜花」と呼ばれた特攻兵器にまつわる若き特攻隊の惨劇を描いた作品です。
 この後、同映画に出演した落語家・林家三平さんと俳優・城之内正明さん、松村監督の3氏がトークショーで平和への思いを語り合いました。
 この中で三平さんは、はなし家が戦争に利用された歴史に触れ、「令和は、もっと平和な時代であってほしい」と語りました。松村監督は平和の尊さを伝えるため、長崎の原爆で破壊されたマリア像を守ろうとするカトリック信者の人間模様を描いた新作映画「光のマリア」(来年公開予定)の撮影を今年、長崎で行うことなどを紹介しました。
 このほか三平さんが、笑いが戦争に利用された例として祖父の林家正蔵師(7代目)の手掛けた国策落語「出征祝」を口演しました。
 このイベントに関し、公明党の川崎祥司県議と向山宗子市議が、松村監督やプロデューサーの亀和夫、城之内景子の両氏を主催団体・長崎平和推進協会に紹介。その後も開催、成功をめざし協力しました。