
台風19号で浸水被害が相次いだ常陸大宮市に移動式の仮設住宅が設置され、明日(11月7日)から鍵の受け渡しが行われることになりました。
台風19号による豪雨で市内を流れる久慈川と那珂川が決壊した常陸大宮市では、住宅570棟が水につかるなど大きな被害が出ました。
これを受けて設置された仮設住宅はコンテナ型の移動式木造住宅で中には浴室やエアコン、それにベッドも備え付けられています。(アーキビジョン21製造の“スマートモデューロ”)
完成した状態の住宅を運び電気や上下水道などを通せばすぐに住むことができるため、従来の仮設住宅を建設するより大幅に早く被災した人たちが住めるようになります。
仮設住宅は常陸大宮市東部地区コミュニティセンターの駐車場に、7棟が設置される予定です。第1期分として設置が完了した5棟の鍵の受け渡しが、明日から始まります。
常陸大宮市の佐藤浩之政策審議監は「被災者の健康を考えて早く設置することを重視しました。これからも市を挙げて被災者の支援に当たりたい」と話していました。
移動式の仮設住宅設置を市に提案した立教大学の長坂俊成教授(一般社団法人協働プラットフォーム代表理事)は「密集して暮らす避難所ではインフルエンザなどの感染症のリスクが高まるため、早く避難所での生活を解消することには大きな意味がある」と、報道陣の質問に話していました。