令和2年7月豪雨により490棟以上の住宅が全半壊した熊本県球磨村では、8月2日から移動可能な住宅「ムービングハウス」を使った仮設住宅の入居が始まりました。
 ムービングハウスは、工場で作った木造の建物をトレーラーで運んで現地に設置する仮設住宅で、短期間で工事が終わるのが特徴です。
 7月18日から茨城、長野、北海道の展示場や宿泊研修施設から、大型のクレーン・大型トレーラーを使ってムービングハウスを移動。球磨村多目的広場駐車場に、3人用の2DKタイプと7人用の4LDKタイプがあり、33戸を設置しました。
 7月31日には工事が完了し、2日午前には入居者の説明会が開かれ、仮設住宅の鍵が住民に手渡されました。
 現場工事責任者の田内玄史さんは「被災された方に一日も早く安心で安全な住まい、生活を取り戻してもらいたいとの思いで建設に取り組んだ。今後は、九州、四国地域にも拠点を整備し、体制を強化したい」と、インタビューに答えていました。
熊本県球磨村ムービングハウス仮設住宅020
 8月7日、熊本県は新たに球磨村に仮設住宅142戸の建設を発表しました。そのうち、さくらドーム前広場に整備される35戸はムービングハウスで作られることになりました。
 8月17日に着工し、9月中旬の完成を目指します。これにより球磨村では、269戸の応急仮設住宅が建設されることになりました。
(写真上部に写っているのがさくらドーム。現在、駐車場として使われている場所にムービングハウスの仮設住宅が建設されます)