
9月3日、茨城県結城市とコンテナ製造やホテル運営の(株)デベロップ(千葉県市川市、岡村健史社長)が災害発生時における避難所設置の協力について協定を締結しました。この協定締結により、デベロップ社は結城市内の既存ホテルに高齢者や障害者、乳幼児など特別な配慮を必要とする避難者を受け入れ、移動式コンテナ宿泊施設(レスキューホテル)を結城市に優先的に貸し出すとしています。
また、デベロップ社が運営するレスキューホテルを、大規模災害時は他地域から牽引して結城市に運び避難所などとして活用します。
大規模な地震や台風、豪雨災害により、結城市でも多くの被害が発生しています。昨年10月の台風の際は、約1000人が指定避難所に避難し、特別な配慮を必要とする避難者への対応が課題となっていました。
結城市役所で行われた調印式で、小林栄市長は「新型コロナウイルス感染拡大を防止する観点からも、ホテルでの受け入れは有効な手段だと考えている」とあいさつ。デベロップ社の岡村社長は「災害が隣り合わせの時代。災害発生時にはいち早く駆け付け、結城市の役に立ちたい」と話しました。

デベロップ社はこれまでにも、災害時に避難所となるレスキューホテルを稼働させています。これらの経験を踏まえ協定を結ぶに至りました。デベロップ社が県内の市町村と災害協定を結ぶのは、7月の神栖市に続き2カ所目です。原則として、デベロップ社のホテルが立地している自治体と協定を締結する方針です。
結城市には、今年(2020年)1月、茨城県内1号店であるレスキューホテル「HOTEL R9 The Yard(ホテル・アールナイン・ザ・ヤード)」が開業しました。協定締結により災害時には避難者を受け入れることになります。
レスキューホテルとは
「レスキューホテル」とは、デベロップ社が開発・運営するコンテナ住宅の移動性やフレキシビリティを活かし、平時にはホテルとして運営される客室を、災害など有事の際に被災地などにすみやかに移設し、被災者の支援に活用する世界初のソリューションです。レスキューホテルは、隣室の音が響かない、至近の駐車スペースを持つ独立した客室。室内にはこだわりのベッドに、マッサージチェア、冷凍冷蔵庫、電子レンジ、空気清浄機など、快適な滞在を約束するすべての機能と設備が完備しています。ビジネス・観光の拠点に最適な新型コンテナホテルです。
レスキューホテルには、車輪のついたシャーシ上にコンテナを配置したまま運営される「車両型」と、コンテナをシャーシから下ろし、地面に固定して運営される「建築型」があります。結城市に開設されたのは「建築型」です。
レスキューホテルは、平時にはコンテナホテル「ザ・ヤード」シリーズとして運用されます。大規模災害時には、デベロップ社が運営中の500室を超えるザ・ヤード客室が、有事の際には「レスキューホテル」として出動可能です。
株式会社デベロップ
代表取締役 岡村 健史
千葉県市川市市川1丁目4番10号
建築・不動産事業、エネルギー事業
ホテル事業ホームページ:https://develop-group.jp
レスキューホテル:https://www.dvlp.jp/lp/rescue_hotel/
コンテナホテル「ザ・ヤード」:https://hotel-theyard.jp/
一般社団法人地方創生戦略研究所:http://chisoken.blog.jp/archives/6762095.html