これまで、新型コロナウイルスの感染リスクを高める行動として、マスク着用や手洗いといった基本的な対策を怠ることに加え、3密や大声を出す行為などが指摘されてきました。
その上で、感染経路の調査や研究から、感染の危険性を高めやすい具体的な場面が分かってきました。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は「7つの場面」にまとめ、注意を呼び掛けています。
第一に「飲酒を伴う懇親会」です。飲酒の影響で聴覚が鈍ると考えられ、大声になりやすく、感染防止の意識も下がりがちに。狭い空間に長時間、大人数が滞在するといった条件がそろうことで、感染リスクが高まります。「大人数や深夜におよぶ飲食」も、昼間の通常の食事に比べて感染を招きやすいと考えられています。
「大人数やマスクなしでの会話」は、飛沫感染のリスクが高まる場面です。オフィスでの事務的な仕事は、しっかりと感染対策をとっていれば心配は少ないですが、「仕事後や休憩時間」は要注意です。マスクを外しておしゃべりしたり、密な状況が生じると、感染の危険性が高まります。
学校の寮など「集団生活」の場は、閉ざされた空間に長時間、多くの人が一緒に過ごすような状況が生まれやすく注意が必要です。
また、換気の悪い閉鎖空間で、人と人との距離が近い状態での「激しい呼吸を伴う運動」も気を付けたいポイント。屋外での活動自体の感染リスクは低いとされますが、「屋外での活動の前後」の移動の車中や食事では、密になってしまわないように注意を払いましょう。
分科会の尾身茂会長は、9月25日の記者会見で、こうした7つの場面は現時点で分かっているものであり、今後、追加する可能性もあるとした上で、「一般の人には(感染リスクを高めやすい場面を)なるべく避けてもらいたい」と強調しました。
また、換気の悪い閉鎖空間で、人と人との距離が近い状態での「激しい呼吸を伴う運動」も気を付けたいポイント。屋外での活動自体の感染リスクは低いとされますが、「屋外での活動の前後」の移動の車中や食事では、密になってしまわないように注意を払いましょう。
分科会の尾身茂会長は、9月25日の記者会見で、こうした7つの場面は現時点で分かっているものであり、今後、追加する可能性もあるとした上で、「一般の人には(感染リスクを高めやすい場面を)なるべく避けてもらいたい」と強調しました。