河原子スポーツ広場
 連日暑い熱戦が繰り広げられている東京オリンピック。ニュースポーツが湧いています。
 7月29日現在、新競技スケートボードでは、男子ストリート競技に堀米雄斗選手が金メダル、女子ストリートでは13歳の西矢椛選手が金、16歳の中山楓奈選手が銅メダルを獲得しました。
 同じく今大会で初めて導入されたサーフィン競技でも、男子では五十嵐カノア選手が銀メダル、女子では都筑有夢路選手が銅メダルを奪取しました。
 なぜ、こうした若者がニュースポーツ界を席巻しているのか、専門家の間は、スケートボードなどができる施設の充実と、1990年代のブームの中で育った彼らの親の世代の熱き想いの結果であると分析しています。
若ものの要望活動
 日立市でも、20年ほど前からスケートボードやBMXなどのニュースポーツを、思い切り若者が楽しめる公園を作りたいとの声が上がりました。

 当時は、スケートボードなどを楽しむ若者は、駅前や市民体育館の広場などで練習をしていました。ご多分にもれず、一般の市民からは理解されず、「歩行の邪魔になる」、「音がうるさい」、「公共施設を壊す」などと苦情が寄せられていました。

 2002年11月、池の川の総合運動公園に、若者を中心とする愛好者20名ほどが集まり、スケートボードやBMXが気軽に安全にできる公園整備を整備してもらいたいと、日立市に要望書を提出することと、そのために署名運動を行うことが決まりました。

 開けて2003年2月、全国から集まった6000名以上の署名を若者の代表が、当時の樫村市長に届けました。
 この要望活動をきっかけに、その後整備が計画された、日立市河原子北浜スポーツ広場の一部に、スケートボードやインラインスケート、BMXなどが自由に行える広場が、2007年に設けられました。
 若者たちが自発的に作ったセクションが設置されました。

2010全日本サーフィン選手権大会
 同じ頃、この河原子北浜海岸が整備され、茨城県のサーフィンのメッカとして定着しました。

 地域でのこうした若者たちの努力が積み重なり、スケートボートやサーフィンのメダル獲得につながってきていると確信します。
 惜しむらくは、日立市が整備したニュースポーツ広場も、今となっては規模があまりに小さすぎます。河原子北浜海岸も、もっとしっかり整備してサーファーにもっともっと喜んでもらえる場所に整備すべきでしょう。