令和4年8月豪雨で、大きな被害を受けた新潟県村上市に、ムービングハウスを活用した仮設住宅が建設されました。
 村上市の小岩内地区は土石流に見舞われ、36世帯すべてに、避難指示が出されています。集落の山側にある砂防ダムは土砂と倒木によって、埋め尽くされており、この砂防ダムの全面的な改修にはかなりの時間を必要とすることから、地区をあげて仮設住宅に避難することになりました。
 8月22日に、仮設住宅にムービングハウスを使用することが正式決定。
 8月27日から3日間で、ムービングハウスの搬入、据え付けが行われました。
 その後、上下水道、電気、ガスなどの設置工事が行われ、9月13日から被災された方の入居が始まりました。
新潟県村上市の仮設住宅
 ムービングハウスは、広さ約30平方メートル。キッチン、浴室、温水洗浄トイレ、エアコンなどを完備しています。
 外断熱構造で、窓は三重ガラスサッシを使用。気密性、防音性、防湿性が高いのが特徴です。冬場の豪雪や強風にも十分に対応できます。
 ムービングハウスを活用した仮設住宅は、倉敷市真備町、北海道安平町・むかわ町、茨城県常陸大宮市、熊本県球磨村についで、全国5例目となりました。
ムービングハウスを活用した仮設住宅