茨城県は、日立市に計画する新産業廃棄物最終処分場整備に係る新設道路について、概算事業費として約120億円を要することを明らかにしました。2月16日付けの日本工業経済新聞(茨城版)が伝えました。
 進入道路の計画概要は延長約4km、幅員9m(車道3mX2、片側歩道2m、路肩0.5mX2)。延長4kmのうち、2ヵ所・計1045mが(仮称)大久保町トンネルを整備する方針です。今年3月末までに用地測量を委託したい考えです。
 整備日程は県議会の同意や地元への説明などが行われていないために流動的ですが、設計や用地測量後に用地買収に着手。買収後、工事を開始し、処分場の供用開始と同時の道路完成を目指して取り組んでいく方針です。
 新たな搬入ルートとなる新設道路は、山側道路から県道日立常陸太田線までを結ぶ4kmで計画している。大みか町6丁目交差点から山側道路を通って入るほか、中丸団地入口付近の通学路との交差部分が立体交差を検討しています。パシフィックコンサルタンツ(千代田区)が予備設計を手掛けています。
 (仮称)大久保町トンネルは、常磐道路上流部950mと常磐道下流部95mで計画。工法や詳細な延長などは、(仮称)真弓トンネルや本山トンネルなどと同程度を想定しています。
 新たな産業廃棄物最終処分場については、日立セメント太平田鉱山跡地に整備。オープン型最終処分場の施設構造形式を採用し、埋立地面積約9.8h、埋立容量約244万平方メートルを計画しています。処分場の建設費は、高度な安全対策を施すため約230億円と試算され、道路整備とあわせて450億円の大型プロジェクトとなります。

県の市民に対する説明チラシ