日立市のシンボルとして親しまれてきた「大煙突」が倒れて30年となることを受けて、大煙突とさくら100年プロジェクトは、大煙突の歴史などを伝えるイベント「ひたち大煙突フェスティバル」を開催しました。多くの市民が訪れ、出演者、役員も含めて520名の方が来場しました。
 日立市の「大煙突」は、鉱山から出る煙による公害を防ごうと、1914年(大正3年)に建設されました。高さは155.7メートルと当時は世界一でした。その大煙突が、30年前の平成5年2月19日に、老朽化などのため3分の1ほどの高さを残して崩落しました。

 2月19日、日立鉱山の娯楽施設だった「共楽館」(現日立武道館)で、「ひたち大煙突フェスティバル」は開催され、冊子「大煙突とさくらのまち読本」、「バーチャル大煙突」アプリのお披露目、日立地元の市民劇団「ETCひたち」による紙芝居「大煙突とさくらのまち」が披露などが行われました。
 ほかに歌やダンスなどのステージイベントやキッチンカーも出店し、賑やかなイベントとなりました。
 また、地域の新たな名物にしようと、大煙突の高さが155メートルあまりだったことにちなんで、長さ15.5センチのソーセージをクレープのような生地で包んだおやつが配られ、多くの家族連れが大煙突を背景にほおばっていました。この食の催しは、恵方巻きのように長い食べ物を大煙突に向かって食べる試みで、毎年この時期に行う郷土の食文化として根付かせたい考えです。市内飲食店などの協力を得て、事前予約した参加者に煙突にちなんだ料理を提供しました。

 大煙突とさくらにまつわる史実をまとめた冊子「大煙突とさくらのまち読本」は、B5版88ページで2000部発行。市や図書館などに無償で寄贈します。
 崩壊の前の大煙突の雄姿を再現できる「バーチャル大煙突」アプリも公開されました。開発したアプリは、画面上に倒壊前の煙突が出現する仕組みです。現在は、アンドロイド系スマホで稼働しますが、今後はiPhone系のアプリも開発したい考えです。
紙芝居「大煙突とさくらのまち」のパフォーマンス
紙芝居「大煙突とさくらのまち」のパフォーマンス

ひたち大煙突フェスティバル
紙芝居「大煙突とさくらのまち」のパフォーマンス

ひたち大煙突フェスティバルで挨拶する小川春樹市長
挨拶する小川春樹市長

明秀日立のリアリーディング
明秀日立のリアリーディング

長ーい食べ物
長ーい食べ物に舌鼓を打つ子どもたち

ひたち大煙突フェスティバル

写真パネルの展示

JX金属のコーナー

ひたちクイズラリー

茨城新聞(2023/2/20)
茨城新聞(2023/2/20)

朝日新聞(2023/2/20)
朝日新聞(2023/2/20)

毎日新聞(2023/2/20)
毎日新聞(2023/2/20)

読売新聞(2023/2/21)
読売新聞(2023/2/21)