双葉町西口の航空写真
 3月19日、福島県双葉町を訪れ、元公明党参議院議員・浜田昌良さんを訪ねました。
 浜田さんは昨年(2022年)7月に参議院議員を勇退。横浜に家族を残し、昨年10月、単身双葉町に住民票を移しました。
 国会議員歴18年、そのうち約5年間復興副大臣を務めた浜田さん。震災直後から福島に深く関わり、千日以上、福島に常駐し復興のために汗しました。
 「復興副大臣として、考えたことや取り組んだことが、これからどのように進んでいくのか、同じ空気を吸いながら見守りたい」「福島第一原発のまさにお膝元、廃炉処理や処理水問題、中間施設の問題など、双葉の復興なしに福島の復興はないと考え、双葉町への移住を決意しました」と、優しい笑顔で語って下さいました。
地元の方々と話し合う浜田昌吉
 訪ねたのは双葉駅の西側に新たに整備された町営の「えきにし(駅西)住宅」。全86戸の建設が進み一部で入居が始まっています。昨年駅前に双葉町役場が新築移転。2月には、「双葉町診療所」がオープンするなど、復興に向け大きく具舘的な動きが始まっています。

 震災前7000人弱の人口を有した双葉町ですが、現在実際に居住する住民は60人ほど。3分の1が元々の住民、3分の1が公務員そして残りの3分の1が浜田さんのような移住者だと教えてくれました。「みなさんそれぞれ志を持ってこちらに来ていて、面白い方たちばかりです。いろいろな方がまちに集まって再生を目指してくのは、まちづくりの新しいカタチだと思います。この中に自分も身を置いてみたい」「周辺の町でも、大きな予算が投じられて、世界に誇る巨大プロジェクトが動き出します。ここは革新的なことに取り組める場所です。白いキャンパスを見たときに魅力を感じる方は、ぜひこの町に来てチャレンジしていただけたらと思います」と、熱く語っていました。

JR双葉駅の駅前
 先日は、芋煮会を帰ってきた方々と行い盛り上がりました。「桜が咲いたら、お花見ですね」と、声を弾ませます。「まだ地元に帰って来られていない方が帰ってきたくなるような盛り上がりを、地元の方と移住者とで一緒になって生み出していけたら。自分も声をかけて頂けたところで、できるだけの協力をしていきたいと考えています」と話してくれました。
 浜田さんも私も同年代。浜田さんの行動力と決意に、感ずることが多い一日でした。
(この投稿は、「公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構」の記事を一部参考にさせていただきました)