5月5日、公明党石井啓一幹事長の街頭演説の取材のため、埼玉県草加市、八潮市、三郷市を訪れました。
衆議院の定数是正のため行われる10増10減で、新たに生まれる埼玉14区。公明党は、北関東比例区の石井啓一幹事長を、小選挙区から擁立することを決めました。
3月の公認決定から、統一地方選を挟み、地元草加、八潮、三郷では、最初の街頭演説がこの日に行われました。


 幹事長という役職名を外して、石井啓一さんとのこれまでを振り返ってみたいと思います。
 石井さんは昭和34年(1959年)3月、東京都豊島区に生まれました。早稲田中学、高校を経て東京大学工学部に入学し、1981年に建設省(現・国土交通省)に入省。道路局路政課などで12年間勤め、本省の課長補佐まで務めました。1993年に政界入りし、中選挙区時代の東京5区で初当選し、小選挙区制が導入され東京比例で2期目の当選を果たしました。
石井啓一さんが公明党茨城県本部代表に選出
 石井さんのとの出会いは、1999年6月です。石井さんが公明党茨城県本部の代表に就任しました。私は94年12月に茨城県議会議員に初当選し、95年6月に県幹事長に就任していました。それから、2015年5月までの6年間、石井代表の下、県本部幹事長として働かせていただきました。
 この間は、まさに激動の歳月でした。1999年10月には、小渕内閣のもとで、自民党と公明党の連立政権が誕生。石井さんは、2003年には財務副大臣に就任しました。2005年のつくばエクスプレス開業などの政策課題に取り組んできました。
 しかし、2009年から2012年までの民主党政権。自民党、公明党は下野し、不安定な日本の政治のなかで、国民を守るために何が出来るのかを呻吟した時期でした。
 それに輪を掛けて2011年東日本大震災、原発事故、翌12年のつくば市の竜巻被害など、大規模災害が続きました。石井さんの陣頭指揮の下、現場に直行し、被災者の支援や復興に全力投球しました。
 2015年10月には国士交通大臣に任命され、約4年間、防災・減災対策や、外環道(三郷南〜高谷間)や圏央道の開通など、インフラ整備を推進しました。
 就任当初、2015年9月に発生した東日本豪雨の復旧・復興にも尽力。流域治水といわれる総合的河川の防災・減災対策を力強く推進しました。
2015年9月の常総水害

 国交大臣や財務副大臣に就任した際、私たちは、石井さんに地元で政治資金パーティーや業界関係者を集めた後援会の開催をお願いしたことがあります。しかし、一度も実現していません。
石井さんに数多くの市民相談の方を紹介しました。資金繰り困った中小企業者、重い難病で悩むご家族等々。また、公明党議員にかかわらず多くの市町村議員、市町村長さん等々、その数は100人以上になると思います。こうした方々と同席して気づくのは、たとえ市長さんであっても、社長さんであっても、年金で暮らしているお年寄りであっても、その対応が全く変わらないということです。言葉遣いも、物腰も変わりません。
 そういえば、初めてお会いして4半世紀が過ぎましたが、料亭とか割烹とかレストランとか、いわゆる贅沢な場所で一緒に食事をしたことがありません。本人に確かめたことはありませんが、多分、石井さんはファミレスとかコンビニが大好きな数少ない国会議員ではないかと考えています。
こうした誠実、無私の政治家としての生き方に評価は高く、国土交通大臣の在任期間が、歴代大臣で最長となったのも納得がいきます。

 2018年、私は6期24年務めた県議会議員を引退しました。
 次の選挙に出馬しないことを報告に行った際、石井さんは「お疲れ様でした。これからも、応援してくれた人のため、頑張って下さい」と、短く語りました。実は、もっと熱く激励していただける方と期待したのですが、ちょっと拍子抜けで帰ってきたことを、よく覚えています。でも、5年経って思い返してみると“議員としての活動は終わるけれども、一人の人間として、これまで応援してくれた人への感謝の活動は続けて下さい”との、心のこもったメッセージだったような気がします。私が、議員バッチを外しても、防災減災や地方創生に頑張れる出発点をつくってくれたのかもしれません。

TX八潮駅前での街頭演説(2023/5/5)
 2020年9月、党幹事長に就任。党の新たな防災・減災・復興政策検討委員長などを歴任し、流域治水といった施策を力強く後押ししてきたほか、党新型コロナウイルス・ワクチン接種対策本部長として、希望する全国民への無料接種という前代未聞の政策を実現させました。
 石井啓一さんは、日本の未来を担う連立与党の幹事長として、人口減少、少子化対策、物価高対策、ウクライナ・北朝鮮などの安全保障問題、CO2温暖化対策、子どもやLGBTなどの新たな人権問題への対応など、山積する日本の課題に立ち向かっています。
 その石井さんの新たな挑戦を全力で応援していきたいと思っています。