ムービングハウス協会のブースで
 “ぼうさいこくたい2023”に参加しました。
 防災や減災について学ぶ日本最大級の防災イベント「防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)2023」が17日18日の両日、横浜市保土ヶ谷区の横浜国立大学で開催されました。
 このイベントは内閣府などでつくる実行委員会が主催。関東大震災100年にあたる今年は、震源地だった横浜市で初開催されました。
 会場には、企業や自治体などによる防災の取り組みや、災害時に威力を発揮する救急活動などを紹介する展示が設けられ、多くの家族連れや防災関係者でにぎわっていました。
 私が代表理事を務める一般社団法人地方創生戦略研究所は、日本ムービングハウス協会をはじめとする防災関係団体、企業と連携し仮設住宅や防災情報の伝達システムなどの普及活動に当たっています。
 こうした大きなイベントに参加すると様々な気づきや発想の転換が得られるものです。自然災害が続発し、南海トラフ地震など大地震の発生が懸念される時代です。あらゆる手段を講じて、災害への備えを万全にしたいものです。
ぼうさいこくたい2023新型プリウス
 今回の展示の中で、気になったのがハイブリッドやEVなどの自動車を活用した給電システム。大規模な自然災害時に停電のリスクは、被災した人たちにとってとても深刻です。そこで、ハイブリッド車やEV車に積まれた発電と蓄電のシステムが注目されています。
 展示されていたのはトヨタの新型プリウス(5代目プリウス)。新型プリウスには、フロントコンソールトレイ内とラゲッジスペースに、AC100V電源を1500Wまで使用可能なアクセサリーコンセントが付いています。
 この給電システムは、2つのモードを選択できます。「EV給電モード」では、エンジンをかけずにバッテリーのみを使って給電。バッテリー残量が所定値を下回ると給電を終了するモードです。また、「HV給電モード」は、はじめはバッテリーのみで給電し、バッテリー残量が所定値を下回るとエンジンがかかり給電を継続します。

ぼうさいこくたい2023新型プリウス
 また、ちょっと便利な「外部給電アタッチメント」の装備されています。ドアと窓を閉めたまま電源コードを外部に出せるアタッチメントです。後部座席の窓に取り付けて使用します。車内への虫などの異物の侵入や、雨天時の侵入を防げます。
 この外部給電システムは、ガソリン満タン/消費電力400W/hの条件で約5日間電気を供給できるそうです。
 私が乗っている旧型のプリウス(4代目プリウス)も100V1200Wの外部給電が可能です。とても便利な機能でドローンの充電などに活用しています。災害時の自動車からの給電、様々な場面で活用さて行くことでしょう。