9月8日、令和5年台風13号の線状降水帯による豪雨は、日立市では、1時間雨量が93mm、24時間雨量は282.5mmと観測史上最大の雨量となりました。
この豪雨のため、死亡 2名(日立市、北茨城市)、軽傷 2名(高萩市、ひたちなか市)、住宅の全壊3棟(日立市2、高萩市1)、半壊548棟(日立市138、高萩市168、北茨城市240、常陸太田市2)、床上浸水 34棟(日立市16、高萩市8、東海村4、ひたちなか市3、 水戸市3)、床下浸水 950棟(日立市202、高萩市346、北茨城市293、東海村12、鉾田市14、常陸太田市3、茨城町5、潮来市1、ひたちなか市69、那珂市3、水戸市2)、建物一部破損37棟(日立市37)という大きな被害発生しました。(被害状況は10月4日更新分です)
私が住む金沢団地(日立市金沢町5〜7丁目)では、午後3時台から猛烈な雨が降り、側溝から水があふれました。団地内の道路も、低い場所で深さ10cm程度冠水しました。
この影響で日立市役所では近くを流れる数沢川と平沢川の合流地点で水があふれ、地下が浸水したほか、駐車場や道路も水につかりました。日立市役所の地下には、受電設備や非常用発電機があり、浸水の影響で停電。市の災害対策本部は、1キロほど離れた日立市消防本部(市内桐木田)に場所を移して災害対応にあたりました。市役所周辺の一般住宅では停電は起こりませんでしたが、市役所だけが真っ暗になっている光景は非常に印象的でした。また、この模様はNHKなどの全国ニュースで報道され、市の危機管理の甘さに批判が寄せられました。
また、常磐自動車道の日立中央インターチェンジの入り口付近を通る県道で道路脇ののり面が崩れて道を塞ぎました。この影響で乗用車6台とバス1台が動けなくなりました。
常磐道は日立南太田〜日立北インターチェンジ(IC)間のトンネル2カ所の出入り口付近でのり面が崩れ、上下線で通行止めとなりました。上り線は9日午後に再開しましたが、下り線は通行止めが続いています。(9月11日復旧しました)
茨城県は8日深夜、日立市、高萩市、北茨城市の県北3市に、災害救助法を適用することを決めました。(災害救助法施行令第1条第1項第4号適用)これにより、居間やトイレなど、日常生活に最低限必要な場所の応急的な修理にかかる費用や、避難所を設置する費用などは、国と県で全額補助することになりました。