日立市役所の溢水現場
 9月8日夕刻、台風13号の線状降水帯の影響で、日立市役所に隣接する数沢川と平沢川の合流点で溢水が発生しました。市役所裏の駐車場が水没、地下が浸水し受電施設が水没し停電に庁舎内が停電しました。非常用電源も同じ場所に設置されていた機能しませんでした。
 ネット上には、まだ新しい庁舎(2017年開庁)なのに、基本的な設計ミスではとの声が上がっています。
 市役所裏は数沢川と平沢川の合流点、この先すぐに暗渠になり,宮田川へと流れていきます。市役所は小高い丘の下に立地しており、水が集まりやすい場所です。もともとは、弁天池という溜池があった場所です。
地下の機械室が浸水した日立市役所

溢水により地下の非常用発電施設が水没し電源喪失。
 日立市役所では、非常用電源として東京ガスのコジェネレーション発電機(ガスタービン発電機)が設置され、非常用としてはもちろん、1Fフロアの2/3程度の電力をまかなえる設計です。さらに、地下にはほかにも非常用発電機があり、両方で約1000kWを発電。非常時には3日間の運転が可能といわれてきました。
 浸水によりあえなくダウン!周囲は停電していないのに、市役所のみ停電になってしまいました。
 災害対策本部は、500m程離れた桐木田の消防本部に移動させました。
 常総水害時の常総市役所のデジャブを観ているような光景です。災害対策の拠点がこれでは困ります。
(写真は地下の機械室が浸水した日立市役所。手前の数沢川が排水ホースの場所で溢水しました。2023/9/9 7:00am撮影)