
2月3日、朝7時に金沢のホテルを出て、志賀町のトレーラーハウスの仮設住宅、珠洲市のムービングハウスの仮設住宅を取材、ドローンで空撮しました。
能登半島の道路網は、その背骨というべき「のと里山海道」が寸断されており、金沢から輪島が3時間から4時間、珠洲までが4時間以上かかる状況です。3日には、一部ボランティアや支援者の車両で激しい渋滞が起きていました。
珠洲市では、正院小学校の校庭にムービングハウスを活用した仮設住宅が建設中です。2月5日に県内2番目の仮設住宅として完成させる計画で、40棟の住宅を突貫工事で建設中でした。
珠洲市内では2500戸ほどの仮設住宅が用意されることになっています。必要となる土地の確保や住宅の建設が進められています。先月25日に締め切られた入居希望者の一次募集には、1478件もの申請がありました。珠洲市は、仮設住宅入居希望者全員の早期の入居に向けて調整を進めるとしています。

仮設住宅を早期に被災地に立ち上げるためには、住宅自体を平時から備蓄しておくことが必要です。単に備蓄することだけではなく、宿泊施設や会議室、売店などとして活用しながら、災害発生時には被災地に速やかに移動し、設置することになります。これを社会的備蓄といっています。
更に、仮設住宅として稼働させるためには、電気・水道・下水道・ガスといったライフラインが確保されなくてはなりません。特に、上下水道の工事は、仮設住宅の早期建設の肝と言っても過言ではありません。
日本ムービングハウス協会では、ムービングハウスの移動設置のみならず、下水道用の合併浄化槽や飲料用の受水槽の設置まで、トータルで行うノウハウを構築してきました。これが、仮設住宅受注後2〜3週間で、被災者を迎えられるポイントとなっています。
(写真は、仮設住宅に設置された仮設の合併浄化槽)