仮設住宅に入居した単身高齢者世帯には、ICT技術を応用した双方向タイプの見守り装置の導入を検討すべきです。冬期だけではなく、夏期においてもエアコン等の空調機器の使用が奨励される中、行政や地域の見守りが行き届かず孤立化する入居者が懸念されます。また、海岸や土砂崩れなどが想定される場所に立地している仮設団地もあり、防災情報を速やかに伝達する必要があります。例えば、輪島市マリンタウン周辺に立地する仮設団地群には早急に導入すべきです。
東日本大震災では、仙台市が応急仮設住宅に居住する65歳以上のひとり暮らしの高齢者に対して、緊急時に役立つ生活支援機器を貸与し、毎日を安心して生活してもらうための緊急通報、見守り及び日常会話のサービスを提供した実績があります。
能登半島地震災害では、携帯電話(スマートフォン)端末またはその機能を有した多機能の見守り機器を導入し、安否確認と大規模災害発生時の緊急情報の提供を行うことが求められます。
【クレバーメディアシステムの提案】
クレバーメディアはインターネットラジオを基盤とした新しいコミュニティツールです。
安価に導入でき、多機能なためアイデア次第で様々な用途に活用できます。
受信側は手持ちのスマートフォンもしくは専用のIP端末「マゴスピーカー」で、安否確認と災害情報の発信、コミュニティ情報の配信を行うことが出来ます。
クレバーメディア専用端末マゴスピーカーには、煙探知機や熱感知器、人感センサーなどを接続することによって、一人暮らしのお年寄り宅などの見守りにも活躍します。
例えば、「おはようございます。○○仮設団地の皆さん、お元気ですか。お元気な方は一番右の『はい』ボタンを押してください」との情報を発信すれば、居住者の安否確認が一瞬出来ます。もちろん、体調が悪いときの通報も可能です。
「津波警報が発表されました。すぐに逃げて下さい!」といった津波などの緊急情報を一斉に発信することが出来ます。海岸に近い仮設団地もあることから、優先して整備すべきです。
コミュニティラジオを配信することも出来ます。インターネットラジオのクレバーメディアなら、タブレット1台で開局可能。コミュニティの情報共有や発信に、誰でも気軽にラジオ放送を楽しめます。防災行政無線の戸別受信機と同じ機能で、行政情勢を配信することも出来ます。
導入にあたっての経費も他のシステムに比べると非常に安価です。更に、災害救助法や緊防債(緊急防災・減災事業債)も可能です。
茨城県桜川市、稲敷市、岩手県岩手町で防災情報配信システムや広報システムとして導入されています。富山県南砺市で、マゴスピーカーでの見守りシステムが稼働しました。
マゴスピーカーについて(クレバーラクーン社のHP)