かみね公園山頂
 日立市民の憩いの場・かみね公園の頂上から望む太平洋の景色は抜群で、 「さくら名所100選」にも選ばれています。桜の開花期にはソメイヨシノ、ジンダイアケボノなど約千本の桜を楽しむことができます。この公園にはいたるところに5億年前の地層が5億年前の地層が露出しています。
 遡るところ15年前、2008年に、 茨城大学教授(当時)の田切美智雄氏の研究チー ムは、日立市小木津山自然公園入口の小さな滝で5億年前(カンブリア紀)の地層を発見しました。その後の調査研究で、 小木津山自然公園やかみね公園を含め、 日立市と常陸太田市に広がる多賀山地の約3分の2がカンブリア紀の地層であることが分かりました。多賀山地のカンブリア紀の地層は日本列島のルー ツです。
かみね公園マップ
 かみね公園は、 5億年前の変成花こう岩の丘の上にできています。公園内には日本最古の地層である、 変成花こう岩の露頭を観察できる場所がいくつもあります。

ゝ弩極芝圭・小平波平翁頌徳碑
日立市郷土博物館からかみね動物園への坂の中程に、「久原房之助・小平波平翁頌徳碑」があります。石碑の基礎石が5億年前の変成花こう岩です。2011年の震災でもびくともしませんでした。碑の周囲にある円は1915年に造られた大煙突の下底の内径を表しています。
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∈本甲子男翁顕彰碑
かみね公園の南駐車場やかみね動物園から、かみね公園の頂上を目指して歩くとユネスコ文化遺産「日立風流物」を復活させた根本甲子男の遺徳を顕彰する「根本甲子男顕彰碑」があります。この石も周辺の石も5億年前の変成花こう岩です。色々な方向に割れ目があり白い石英脈も入っています。これは5億年の間に何度も変形を受けた証拠です。
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8園内最大の露頭・かみね公園頂上展望台周辺
かみね公園の頂上には、芝生の公園と展望台があります。眼下に日立の中心街を、そして太平洋を一望でき、数々のテレビCMのロケ地となっています(つい最近も、内村光良と目黒蓮さんが出演する「キリンビール 晴れ風」のCMがここで撮影されました。
この展望台の東・北側の斜面に露出する岩石は、5億年前の変成花こう岩です。中でも、看板を立てた「大岩」はかみね公園内で最大のものです。少し目立たない場所にありますが、是非探してみて下さい。
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令和5年茨城県企業連携型NPO支援事業に協力
 茨城県には、全国にも類例がない県と企業が連携して、NPO(ボランティア)の活動を支援する仕組みがあります。「茨城県企業連携型NPO活動支援事業」と名付けられたこの事業は、NPOの活動を県と企業が同額を寄付して支援する取り組みで、令和3年度から始まりました。
 私が主宰する一般社団法人地方創生戦略研究所は、令和4年、令和5年度と日立の町おこしに関するNPOに活動資金を寄付をして支援してきました。
 令和5年度は、ジオネット日立に寄付しました。ジオネット日立は、日立市内に分布する日本最古の地層を中心に地質・地形・化石、歴史や文化などの研究、教育活動等を行っています。

 日立市の小木津山自然公園を初め、山間部に広く分布する地層が日本最古のカンブリア紀(5億年前)であることが発見されて15年目となります。これを伝える案内板は現地に2枚あるのみで発信力が不十分であるため、県北の魅力発信の一環として市内外や県外から訪れる人にも理解してもらえるよう、今回、案内看板を7枚、案内パンフレットを2種類作しました。

(1)案内看板の充実
‐木津山自然公園最寄りのJR小木津駅前の喫茶店「ねこりん」の側面に大型看板を新設。⊂木津山自然公園周辺の5億年前の地層観察ポイントに説明板を3箇所新設。B燭の人が訪れるかみね公園にも同様の説明板を新設。

(2)案内パンフレットの更新と充実化
地層観察ポイントを巡る解説書付きガイドマップ(日本最古の地層ウオーキングマップ)を‐木津山自然公園、△みね公園についてA4サイズ三折り仕様で制作し、かみね公園事務所や郷土博物館等施設等関連施設に配置しました。(小木津山自然公園については、昨年9月の台風による大雨被害により公園の閉鎖が続いているため、閉鎖終了後に近くの日高交流センター等に配置予定です。)