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 7月25日、鳴門市の大塚国際美術館を訪問しました。10時の開館を待って入場し、午後3時まで鑑賞しました。すべてをじっくり見るにはあと2〜3回は訪ねる必要があります。
 大塚国際美術館は、1998年に徳島県鳴門市に開館しました。オロナミンシードリンクやポカリスエットで有名な大塚製薬グループが、創立30周年を記念して設立した美術館です。
 大塚美術館の特徴は、世界の名画を特殊な技術で陶板に再現し、約1000点以上の作品を展示していることです。これにより、原作の色彩や質感が長期間保存され、鑑賞者は実物さながらの美術体験ができます。また、名画の全体像を楽しめる美術館として企画されています。バチカンのシスティーナ礼拝堂の天井画や最後の晩餐など、通常は一部しか見られない大作も全体像で展示されています。
 原寸大の名画が再現されているため、作品のスケール感や細部をじっくりと観察することができます。また、触れてはいけないという美術館の常識を覆し、一部の作品には触れることができる点も魅力です。大塚国際美術館は、世界中の名画を一度に鑑賞できる希少な美術館として、美術愛好家や観光客にとって特別な存在となっています。
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 大塚国際美術館は、1998年に徳島県鳴門市に開館しました。創立者の大塚正士氏は、大塚製薬グループの創業者一族で、同社の会長を務めていていました。文化芸術の振興と次世代への文化遺産の継承に強い情熱を持っていました。
 大塚国際美術館は、世界の名画を陶板で忠実に再現するというユニークなコンセプトを持つ美術館です。約1000点以上の作品が展示されており、その多くは通常の美術館では見ることのできないスケールで再現されています。特に、システィーナ礼拝堂の天井画やレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」など、巨大な作品が原寸大で展示されていることが特徴です。
 大塚氏がこの美術館を創設した背景には、以下のような意義があります。
1. 文化の保護と継承
美術作品は時として戦争や災害によって損壊するリスクがあり、また、時間の経過とともに劣化することも避けられません。陶板による再現は、これらの名作を後世に伝える手段として非常に有効であり、文化遺産の保護に寄与しています。
2. 教育的価値
大塚国際美術館は、教育の場としても機能しています。訪れる人々が美術史や作品の背景について学ぶ機会を提供し、美術に対する理解を深めることができます。特に、若い世代が美術に触れる機会を提供することで、次世代の文化担い手を育成することを目指しています。
3. 地域振興
鳴門市という地方都市にこの規模の美術館を設立することで、地域の観光振興と経済活性化にも大きく寄与しています。国内外からの観光客が訪れることで、地域全体の発展に貢献しています。

 美術の保護、教育、地域振興において重要な役割を果たす大塚国際美術館ですが、私たち関東の人間にとってその認知度はあまり高くないように思います。インバウンド観光の視点から見ても、四国の入り口としての美術館の価値はもっと高められるのではないかと考えます。
 地域の活性化の実例として、今後ともしっかりと注目していきたいと思います。
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