ひたちなか海浜鉄道阿字ヶ浦駅(2021年撮影)
 茨城県ひたちなか市の第三セクター、ひたちなか海浜鉄道の国営ひたち海浜公園方面への延伸について、事業の前提となる国の工事認可が下りました。ひたちなか市の第三セクター、ひたちなか海浜鉄道は、年間200万人が訪れる国営ひたち海浜公園方面への3.1キロの区間で延伸工事を2段階に分けて行う計画です。
 このうち、今の終点の阿字ヶ浦駅から公園の南口付近までの1.4キロの先行開業区間について、国土交通省が工事の認可をしました。
 これによって、用地の取得や工事を進める環境が整ったことになります。

新たに導入されたキハ100
 この区間の事業費は59億円余りで、海浜鉄道が18億円、茨城県とひたちなか市が41億円余りを負担することにしていて、国の補助金も活用して延伸事業を進める方針です。
 厳しい経営環境が続く地方鉄道の延伸は極めて珍しく、海浜鉄道などは早ければ2030年の開業を目指しています。
 また、総事業費67億円と計画されている、公園の西口付近までの第2期の延伸については工事を申請するか、2030年3月末までに判断することにしています。
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ひたちなか海浜鉄道湊線の延伸事業について
第 1工区の工事施行認可

(ひたちなか市とひたちなか海浜鉄道のプレスリリース)

標記の件について、令和6年3月4日(月)に変更認可を取得した鉄道事業基本計画に基づき、同年3月11日(月)に第1工区の 工事施行認可を申請していたところですが、令和6年11月18日(月)に認可を取得しましたので、お知らせいたします。
今般、第1工区の工事施行認可を取得したことから、国の支援の前提となる鉄道事業再構築実施計画の策定を経て、来年度、用地測量、詳細設計を行ってまいります。
■第1工区の工事施行認可の概要について
・区間:阿字ヶ浦駅〜新駅1( 国営 ひたち海浜公園南口ゲート付近)
・延 長:1.4km
・新設駅数:1駅
・事業費:59.23億円
・事業期間:令和7年度〜令和11年度(5ヵ年)