共同通信:Flash24
認可と異なる路線を走行 茨城の日立電鉄バス
 茨城県日立市の日立電鉄バス(松場卓爾社長)は5月18日、高速バスの2路線で、一部の運転手が関東運輸局が認可した経路と異なる道を走行していたと発表した。同運輸局は道路運送法違反の可能性もあるとみて調査する方針。
 同社によると、2路線は成田空港から茨城県日立市までの「成田−日立線」と、羽田空港から同市までの「羽田−日立線」。2路線とも水戸市本町3丁目の国道51号の約1キロを使わず県道や市道を走行していた。
 さらに「成田−日立線」では、茨城県鹿嶋市の北浦大橋から東関東自動車道の潮来IC(同県潮来市)までの約15キロで、認可されたのとは別の県道を走っていた。
 水戸市内の経路は2000年の運行開始の際、誤ったまま研修していた。鹿嶋市から潮来市までの県道は、一部の運転手が独自の判断で使っていた。乗客の指摘などから、同社が運転手全員から事情を聴き、判明した。
 また調査では、降りる乗客がいないと分かっている停留所に寄らなかったケースがあることも分かった。
  日立電鉄バスの高速バスは5月13日、速度計が故障したまま東京〜日立間を運行していたことが判明し、関東運輸局茨城運輸支局が、道路運送車両法と道路運送法違反の疑いで事情聴取を行っています。その課程で、今回の不祥事が表面化したものと思われます。
 日立電鉄線の廃線問題で、注目を浴びている同社だけに、市民の厳しい目が向けられています。