先にご報告した朝日新聞の県議会議員への年金保険料アンケートへの回答を、以下のように行いました。
年金保険料の納付状況に関するアンケートについて

朝日新聞水戸総局 ご担当者 殿
茨城県議会議員
井手よしひろ
日立市金沢町
http://blog.hitachi-net.jp
http://y-ide.com
 毎日の取材活動、誠にご苦労さまでございます。
 早速ではございますが、標記の件につきまして、一言、意見を申し述べさせていただきます。
 今回の年金改革議論の中で、国会議員の保険料未納、年金未加入の問題は、国民の政治不信を拡大させたという視点で、看過できない問題です。と、同時にそのことが過大にクローズアップされることにより、待ったなしの年金改革の本質的な議論が、横道にそれてしまっては本末転倒と言わざるを得ません。

 さて、今回の県議会議員へのアンケート調査については、そもそも法律を定める作業に携わらない地方議員が、自らの個人情報である年金の支払い状況を、アンケートという形式で公表しなくてはいけない理由が、私には理解できません。
 公表はあくまでも自主的な判断で、自主的な方法でなされるべきだと思います。私は、公的年金の未払いは一切ありません。その公的年金の支払い状況を、自らのホームページ上に、5月13日に公表しております。
 詳しくは、このホームページを見ていただきたいと存じます。
●ホームページurl:http://blog.hitachi-net.jp/archives/590534.html

 また、このアンケートの設問に、何点かの不備があると思われますので、この機会に指摘させて頂きます。

  1. 「Q1 これまで、国民年金、厚生年金、共済年金などの年金に加入し、保険料を欠かさず支払っていますか。」との設問は、全く無意味な質問になっています。県議会議員は、議員としての任期が始まると共に「都道府県議会議員共済会」の年金制度(議員年金)に強制加入となります。ここでいう「共済年金」とは、私学共済年金などを行っていると思われますが、正確に答えようとすると、すべての県議会議員は、議員共済年金に加入していますから、未納期間はありませんという答えになってしまいます。
  2. 議員は、議員になる前の年金の支払い状況まで、公表しなくてはいけないのでしょうか。アンケート調査の期間は、議員となって以降と限定すべきではないでしょうか。
  3. 国民年金は、昭和61年3月以前は任意加入でした。国民年金に関しては、強制加入となってからの支払い状況を尋ねる質問でよいはずですが、如何でしょうか。