県内市町村(つくば市は不参加)で電子申請サービス、全国で2番目
 インターネットを使って、自治体に各種申請・届け出が出来る「いばらき電子申請・届け出サービス」が5月25日からスタートします。既に単独で電子申請サービスを行っているつくば市を除いた全市町村と県が参加します。
 利用者は、役所の窓口に直接行かなくても、自宅などから365日、24時間、いつでも様々なサービスの申請を行うことができるようになります。県が5月から先行スタートし、市町村は7月からサービスを開始します。
 開始時の対象サービスは、県の行政文書開示請求や事業廃止届など60程度。7月中に市町村の住民票写しや納税証明の交付申請など13の手続きが可能になります。県はさらに今年度中に、手数料不要で添付書類の少ない51の手続きを追加、来年度以降も順次増やして最終的に1000を超えるサービスの電子化を図る予定です。
 パスポート発給申請は2005年度中、自動車税納税証明書の交付申請は2006年度以降になるということです。
 利用者は、インターネットで各自治体のホームページから申請専用のページに接続、データを画面に入力して送信します。データは水戸市内の共同センターを経由して県や市町村に振り分けられ、各自治体が審査・決済を行う仕組みです。
 交付は郵送や窓口での受領になりますが、手数料決済も含めてインターネットで済ませられるよう、システムを開発中です。早ければ2005年度中にも決済も実現する見通しです。
 最初は利用者登録が必要で、画面上で名前などを入力してIDを取得します。また、電子認証が必要な申請・届け出手続きをする場合は、事前に市町村窓口で、住民基本台帳ネットワークで発行される住基カードに電子署名などの個人認証情報を登録、パソコンに専用カードリーダなどを取り付ける必要があります。
 県情報政策課によると、電子申請システムの運用は全国の都道府県で17番目ですが、全県的に市町村を含めた共同運用は山梨県に次いで2番目ということです。