小型ロケットビジネス研究会設立総会を開催
県内の中小企業15社が、その高度な技術を生かし、自らの手で小型ロケットを開発、打ち上げるようと「小型ロケットビジネス研究会設立総会」を、9月16日設立しました。来年3月までに技術面の研究や市場調査を行い、ビジネスとして成立すると結論が出れば、新会社を設立して事業展開に乗り出す計画です。早ければ2008年にもロケット打ち上げにこぎつけたいと参加する中小企業は意気込んでいます。
小型ロケットビジネス研究会が目指す小型ロケットは高さ17メートル程度、直径2メートル程度の二段式液体燃料ロケット。衛星を地上400キロの比較的低い軌道に打ち上げる能力を持つ。価格は従来の5分の1から10分の1程度の一基1億円程度と低コスト化を図る予定です。
代表幹事に就任した小林製作所(古河市)の小林敏明社長は「4〜5年後の打ち上げが目標。日本には衛星を打ち上げる専門会社はなく、各社の持つ技術をロケット製造に生かしたい。この研究会の設立にあたり友人が『夢は天空にあり』とメッセーをくれた。山あり谷ありの6ヶ月間になると思うが、目標を高く頑張りたい」と抱負を語りました。
このプロジェクトには、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や筑波大学、県なども技術面や財政面で支援をします。
総会終了後、漫画家の松本零士さんが「すべては人間の心の目から始まった」と題して、記念講演を行いました。
小型ロケットビジネス研究会に参加企業
小型ロケットビジネス研究会設立趣意書
国内の宇宙産業を取り巻く状況は、東大阪など地域中小企業、商社、大学等において小型の人工衛星の開発が始まるなど、活発化してきている。しかしながら、衛星の打ち上げは日本では専門的に実施している企業はなく、ロシア等の外国企業に依頼せざるを得ない状況である。
一方、茨城県の歴史を振り返ってみると、現つくば市谷田部の飯塚伊賀七(からくり伊賀七)は宝暦年間にからくり人形や大時計を開発し、飛行機をつくり飛行を試みようとしたとの史実もあり、その最先端へのチャレンジ精神は水戸藩校弘道館の天文数学所を経て、現在の本県ものづくり技術へと綿々と引き継がれている。
こうした優れたものづくり技術を字音へものを運ぶロケット製造に結びつけられないか、ロケットビジネスとして展開できないかとの思いから、昨年末よりその可能性を追求してきた。
その結果、打ち上げにかかる技術面とビジネス面での事業可能性を探ること、更には小型ロケット製作を想定した県内中小企業の育成策などを今後半年間かけて調査することとし、この度、県内15社からなる「小型ロケットビジネス研究会」を設立するものである。

小型ロケットビジネス研究会が目指す小型ロケットは高さ17メートル程度、直径2メートル程度の二段式液体燃料ロケット。衛星を地上400キロの比較的低い軌道に打ち上げる能力を持つ。価格は従来の5分の1から10分の1程度の一基1億円程度と低コスト化を図る予定です。
代表幹事に就任した小林製作所(古河市)の小林敏明社長は「4〜5年後の打ち上げが目標。日本には衛星を打ち上げる専門会社はなく、各社の持つ技術をロケット製造に生かしたい。この研究会の設立にあたり友人が『夢は天空にあり』とメッセーをくれた。山あり谷ありの6ヶ月間になると思うが、目標を高く頑張りたい」と抱負を語りました。
このプロジェクトには、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や筑波大学、県なども技術面や財政面で支援をします。
総会終了後、漫画家の松本零士さんが「すべては人間の心の目から始まった」と題して、記念講演を行いました。
小型ロケットビジネス研究会に参加企業
代表幹事 | 小林製作所 | 古河市 | 機械加工 |
副代表幹事 | 東邦殖産工業 | 日立市 | 機械加工 |
副代表幹事 | 荻野工業茨城工場 | 守谷市 | 機械加工 |
監事 | 環境測定サービス | 水戸市 | 環境 |
事務局 | つくば研究支援センター | つくば市 | ベンチャー支援 |
会員 | 茨城プレイティング工業 | 北茨城市 | メッキ |
スターエンジニアリング | 日立市 | 小型精密モーター | |
日立精錬 | 日立市 | 銅加工 | |
山本理化工業 | 日立市 | プラスチック加工 | |
岸倉興業 | ひたちなか市 | 機械加工 | |
茨城シーアイシー研究所 | 常陸太田市 | 洗浄 | |
カトー | 下館市 | 機械加工 | |
金澤工業 | 総和町 | 家電 | |
伊藤鉄工所 | 総和町 | 大型溶接 | |
前島工業所 | 霞ケ浦町 | 機械器具製造 | |
技術顧問 | 柴藤洋二 | (独)宇宙航空研究開発機構 |
一方、茨城県の歴史を振り返ってみると、現つくば市谷田部の飯塚伊賀七(からくり伊賀七)は宝暦年間にからくり人形や大時計を開発し、飛行機をつくり飛行を試みようとしたとの史実もあり、その最先端へのチャレンジ精神は水戸藩校弘道館の天文数学所を経て、現在の本県ものづくり技術へと綿々と引き継がれている。
こうした優れたものづくり技術を字音へものを運ぶロケット製造に結びつけられないか、ロケットビジネスとして展開できないかとの思いから、昨年末よりその可能性を追求してきた。
その結果、打ち上げにかかる技術面とビジネス面での事業可能性を探ること、更には小型ロケット製作を想定した県内中小企業の育成策などを今後半年間かけて調査することとし、この度、県内15社からなる「小型ロケットビジネス研究会」を設立するものである。