日立市宮田町のかみね公園頂上に4月28日、オープンした吉田正音楽記念館が、わずか1ヶ月(5月29日)で3万人の入場者を記録しました。
 開館に先立ち行われた記念式典で吉永小百合さんら豪華な顔ぶれが揃い、PRに一役かった話題性に加え、入場を無料にしたことが好結果につながったと見られます。当初、年間来館数を3万人程度と見込んでいた日立市は、一カ月での記録達成に驚きの色を隠しません。
 吉田正音楽記念館によると、開館初日に2900人を数えたのを最高に、5月3日が2830人、5月2日が2300人、5月4日1960人と連休中は、平均2000人以上が訪れました。その後も平日で500人〜600人、週末は700人〜1000人が来館しています。
 来館者が多くなった理由は、吉田正氏が残した業績の大きさが上げられます。終戦直後の混乱期から、飛躍的な経済成長を遂げた昭和30年代以降のヒット曲は、ほとんどが吉田作品でもあると言っても過言ではありません。その音楽と自らの人生の来し方を重ね合わせ、来館する年配者が多いのが特徴です。
 更に、もう一つの理由は、入館料が無料である点です。吉田正記念館では、ハンディレシーバーさえ借りると、数百曲の吉田メロディーをオリジナルで聴くことが出来ます。もし、入館料を徴収すると莫大な著作権料が発生するため、入館料を無料にしました。
 日立周辺にお出かけの際は、是非一度お立ち寄り下さい。

吉田正音楽記念館の地図