公明党茨城県文化芸術振興協議会(議長:足立寛作県議)といばらきアーティスト・ネットワーク(代表:宮島達男)は6月1日、橋本昌県知事に要望書と4060人分の署名簿を手渡しました。
 国においては2001年12月、「文化芸術振興基本法」が制定され、文化・芸術の社会における重要性が明文化されました。これにより、厳しい財政状況下にもかかわらず、地域の伝統文化支援や子どもたちが文化芸術に触れる機会の拡大、トップレベルの芸術支援や新進芸術家の養成などが大きく前進しました。2003年度予算では文化庁予算が初めて1000億円を突破し、2004年度予算案では、1016億円が確保されました。
 茨城県においては、岡倉天心、野口雨情はじめ、多くの文化人を輩出してきた県ですが、文化・芸術が身近な生活の場で触れることがまだまだ少ないのが現状です。文化・芸術の揺籃(ようらん=揺りかご)の地であるからこそ、もっと県民が文化・芸術を享受し、発信できるような体制整備が強く望まれています。
 こうした状況の下、要望書では、1,文化・芸術を積極的に進め、広く県民が文化・芸術を享受できるような「文化・芸術振興条例」をつくること。2,学校教育の場で、本物の芸術に触れる場を増やすこと。の2点を知事に対して求めています。
 宮島代表などの要望に、橋本知事は「茨城県はたくさんの著名な文化人、芸術家を輩出しています。地域においても、熱心に文化芸術の振興・普及に携わっている方が大勢いらっしゃいます。要望の趣旨には全面的に賛同いたします。時期をみて条例化も含め検討していきたいと思います」と答えました。
<リンク>いばらきアーティスト・ネットワーク代表宮島達男さんの紹介記事(東京オペラシティーのHPより)