●結城市民情報センター
ICチップによる貸出装置 午後からは、結城市の公立図書館を核とする同市の複合施設「市民情報センター」を視察しました。今年5月に結城駅前にオープンした同センターは、市民の交流拠点であると同時に、文化・教育活動の支援、観光など各種情報の発信基地となっています。衰退しつつある駅北側の市街地活性化に向けての施設としても期待されています。
 情報センターは鉄骨・鉄筋コンクリート造り地下1階(駐車場=103台収容)・地上4階建てで、延べ床面積は約14,400平方メートル。総工費は約47億円。環境や障害者福祉などに配慮した設計で、JR結城駅からも直接、専用通路で結ばれています。
 建物内は1、2階が、「ゆうき図書館」となっています。気軽に利用できる子供スペースは1階に、成人用のスペースは2階に配置されています。自然光を採リ入れた広い空間が特長で、CDやDVDなどAV機器も充実しています。2階には結城市名誉市民の詩人・新川和江さんのギャラリーがあり、詩集など寄贈資料1万冊が揃っています。貸出は、図書に埋め込まれたICチップによる自動管理となっています。また、ラップトップ型パソコンが100台以上配備され、インターネットなどの閲覧が自由に出来るようになっています。
 このほか、建物内に設置された各種施設では、一階は各種市民イベントが開催できる市民ひろば、エントランスホールや総合案内、物産センターなど。2階には利用者本位の柔軟なスペースが設置されています。
 3階には、300人収容の多目的ホール、4階にはフローライトレンズ使用の250ミリ屈折式天体望遠鏡を設置した天体ドームがあります。
 当初一日1000人前後の利用を予測していましたが、5月の開館以来の利用客は一日平均2000人を上回り、今後も、多様な情報発信と、市の活性化を促進する市民交流の場としての利用が期待されています。