読売新聞茨城版(2004/10/22)
常陸太田市長「何とか存続を」・日立市助役「代替バス転換」
知事は支援に言及せず
橋本知事は10月21日、県庁で常陸太田市の渡辺竜一市長、日立市の根本茂助役と会談し、岡山電気軌道が算出した運行存続にかかる試算額について意見交換した。
渡辺市長が「何とか存続させたい」と県に支援を要請したのに対し、根本助役は「代替バス転換という姿勢は変わらない」と平行線をたどり、存廃の結論は出なかった。
知事は渡辺市長に対し、「公的支援に必要な額はかなり大きい。持ち帰って議会とも相談して欲しい」と述べ、県が支援するかどうかは言及しなかった。県幹部は「あとは常陸太田市の判断にかかっている。長くても一か月以内に結論を出す必要がある」としている。
会談終了後、記者会見した渡辺市長は「できることなら存続させたいという気持ちは変わらないが、公的支援に必要な額も大きい。議会とも相談する」と厳しい表情で語った。22日に市議会全員協議会に諮るとしている。
これに対し、日立市の根本助役は「我々としては、鉄道存続はやはり難しいという考えに何ら変わりはない」とコメントした。
電鉄線を巡っては、「日立電鉄線を存続させる市民フォーラム」(西村ミチ江座長)が、市民出資の会社設立を目指しているが、常陸太田市が公的支援を断念すれば、存続は極めて困難な情勢に追い込まれる。
TITLE:茨城 : 地域情報とニュース : YOMIURI ON-LINE (読売新聞)
DATE:2004/10/22 08:56
URL:http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news004.htm
10月21日、岡山電気軌道に県や常陸太田市が依頼していた電鉄の収支も込みがまとまったことを受けて、橋本昌県知事、常陸太田市の渡辺竜一市長、日立市の根本茂助役の関係自治体のトップが初めて会談しました。
日立市と常陸太田市の支援に関する態度に変化はなく、橋本知事からの具体的な「支援」の言葉は出なかったと、新聞各紙は伝えています。