日立電鉄線の存続問題は、10月22日、常陸太田市の渡辺竜一市長が存続支援を断念すると表明し、橋本昌県知事もその判断を適当とのコメントを公表したことによって、来年3月末での廃止が確定的になりました。
これに対して、「日立電鉄線を存続させる市民フォーラム」(座長:西村ミチ江さん)は、10月25日、常陸太田市役所と市議会事務局、県庁を訪れ、存続へ再検討を求める要請・要望書を提出しました。10月28日までに、要望書への見解を明らかにするよう求めました。
県と市は回答するとしながらも、支援断念の再検討には消極的な姿勢を示しました。
これに対して、「日立電鉄線を存続させる市民フォーラム」(座長:西村ミチ江さん)は、10月25日、常陸太田市役所と市議会事務局、県庁を訪れ、存続へ再検討を求める要請・要望書を提出しました。10月28日までに、要望書への見解を明らかにするよう求めました。
県と市は回答するとしながらも、支援断念の再検討には消極的な姿勢を示しました。
市民フォーラムは、県や市が電鉄線の存続を断念したことについて、「代替バスでは交通渋滞や排ガスによる環境の悪化が見込まれ、定時運行も困難」と改めて主張。運賃も値上がりして利用者が減って、いずれバス路線廃止に追い込まれ、「沿線地域が公共交通空白地帯になる」と訴えています。
その上で、市民フォーラムが運営資金の負担も含めて運行業務に参画する意思があるとし、1.県が地元二市や関係機関との存続に向け調整する、2.公的負担は市民や民間企業からの資金調達も考えて再検討する、3.岡山電気軌道を中心に行政、市民、民間企業の新たな枠組みで新会社を検討する、ことなどを要望しました。
これに対し、読売新聞の地方版によると、常陸大田市役所の萩谷暎夫総務部長は「市長が一度(断念を)発表したことなので、基本的に考え方は変わらないと思う」と述べました。また、麦島健志企画部長は「日立電鉄線はローカル性が強く、地元の日立、常陸太田両市がどう考えるかが重要だが、常陸太田市の(存続断念の)判断は現実的だと思っている。赤字運行を(沿線以外の)他地域の税金で支援することも議論する必要がある」と語りました。
市民フォーラムの努力は尊いものがあり、関係者の努力に敬意を表するものです。ただし、市民や地元企業からの資金調達も含めて公的負担を再検討すべしとの議論には、疑問が残ります。市民運動に金銭的性格を持たせることには、個人的に違和感があります。その負担が、一時的なものであれば看過できるものの、負担が無くなる見込みがない事業に、永続的な市民・企業の寄付金、出資金を前提に運動を展開することはいかがなものでしょうか。市民フォーラムの運動にも再検討が迫られていると思います。
その上で、市民フォーラムが運営資金の負担も含めて運行業務に参画する意思があるとし、1.県が地元二市や関係機関との存続に向け調整する、2.公的負担は市民や民間企業からの資金調達も考えて再検討する、3.岡山電気軌道を中心に行政、市民、民間企業の新たな枠組みで新会社を検討する、ことなどを要望しました。
これに対し、読売新聞の地方版によると、常陸大田市役所の萩谷暎夫総務部長は「市長が一度(断念を)発表したことなので、基本的に考え方は変わらないと思う」と述べました。また、麦島健志企画部長は「日立電鉄線はローカル性が強く、地元の日立、常陸太田両市がどう考えるかが重要だが、常陸太田市の(存続断念の)判断は現実的だと思っている。赤字運行を(沿線以外の)他地域の税金で支援することも議論する必要がある」と語りました。
市民フォーラムの努力は尊いものがあり、関係者の努力に敬意を表するものです。ただし、市民や地元企業からの資金調達も含めて公的負担を再検討すべしとの議論には、疑問が残ります。市民運動に金銭的性格を持たせることには、個人的に違和感があります。その負担が、一時的なものであれば看過できるものの、負担が無くなる見込みがない事業に、永続的な市民・企業の寄付金、出資金を前提に運動を展開することはいかがなものでしょうか。市民フォーラムの運動にも再検討が迫られていると思います。