6月24日公示、7月11日投票予定の参院選の投票率アップ策が県選管より発表されました。
 茨城県の参院選の投票率は、前回、前々回と全国最下位でした。これを受けて、県選管は、「投票率 脱・最下位宣言『すべてはあなたの投票から』」を統一標語に採用することにしました。 啓発アイデア募集は、公募することで参院選に関心を持ってもらうとともに、県民に知恵を借りようと実施したものです。12歳から84歳まで幅広い年齢層の258人から514件のアイデアが寄せられました。選挙宝くじ、抽選でプレゼントなど、報償案が91件、インターネット投票、棄権者に罰金など制度改正が51件と目立ちました。
 この中から、(1)実際に事業化が可能(2)コストがあまり掛からない(3)より多くの県民の目に触れ、効果がある(4)二十代、三十代の目に留まる(5)過去に県選管が実施していない、を基準に選考。大賞1件と佳作10件が選ばれました。
 企画大賞は、水戸市の主婦、加藤邦子さんの「銀行など金融機関の協力を得て、ATMに公告を入れる。現金を入れる封筒に公告を入れる」というアイデアになりました。参院選公示日が夏のボーナス支給時期に当たることから、若年層も含めた広範な年齢層の目に留まることが期待できることが選定理由です。
 参院選投票率は前回の2001年が50.18%(全国平均56.44%)、前々回の1998年が50.99%(58.84%)といずれも全国最下位となっています。
 また、1992年の参院選は38.40(50.57%)、1995年は38.49%(44.67%)と3割台に低迷しています。今回の選挙区の情勢は92年当時に酷似しており、低投票率が懸念されています。
年度茨城県の投票率全国の投票率
1992年38.40%50.57%
1995年38.49%44.67%
1998年50.99%58.84%
2001年50.18%56.44%