11月25日、井手よしひろ県議ら県議会決算特別委員会は、埼玉県議会を訪問し、埼玉県議会決算委員会の状況と埼玉県の病院事業について調査しました。特に、県立病院改革についての武弘道(たけし・ひろみち)県立病院管理者の説明は、茨城県の病院改革についても、大変参考になる内容でした。
<リンク>埼玉県立がんセンター
<リンク>埼玉県立小児医療センター
<リンク>埼玉県立がんセンター
<リンク>埼玉県立小児医療センター
埼玉県立病院は、循環器・呼吸器センター、がんセンター、小児医療センター、精神医療センターの4施設で構成され、平成12年度23億8000万円の累積欠損金を抱えて、赤字に苦しんでいました。
こうした状況の中、土屋義彦前知事は、鹿児島市立病院の院長として、経営の再建を行った武弘道氏を病院事業管理者として迎え、経営改革に着手しました。
病院事業管理者には、県立病院に関するすべての人事権、予算編成権、外部との契約など全権を委任されました。(地方公営企業法の全適用)
武管理者は、「県民の方を向いた、県民のための医療を!」をスローガンに、抜本的な県立病院改革を行いました。
1.職員の意識改革
管理者と4病院の各職種ごとの対話・検討会を行い、業務内容の徹底した分析と他病院との比較を行いました。
2.診療開始時間を15分早める
3.副院長に看護師を登用
患者の入退院に関する権限を看護部に持たせた
4.総長、副総長の廃止
5.全職員が経営の実態把握
メールマガジンで毎月の経営の動きを全員に知らせる
毎日午前10時には、4病院の病棟毎の病床利用率、外来患者数をグラフ化、各病院に戻す
6.医師のボーナスに評価制度導入
7.事務局は公務員の殻を捨てて民間に学ぶ
8.購入は4病院共同で
9.外部委託契約もすべて見直し、競争性を高めた
10.他病院でやっている良いことはすべて見習い、埼玉独自の悪弊は切り捨てた
こうした改革が実を結び、平成15年度までの4年間で、23億8000万円の赤字であったのが、7億5000万円の黒字に転換するという大きな成果を得ました。
入院患者数:13,588人増 3.8%増
外来患者数:43,238人増 10.9%増
医療収支:36億円増 16.8%増
医療費用:7億円増 2.3%増
繰入金:115億円から89億円に26億円減
累積損失:▼23.8億円から+7.5億円に31.3億円減
改革には、体制の改革(地方公営企業法の全部摘要)と改革の推進者(病院管理者の選定)と両輪が全力で回転することが必要だと実感しました。
こうした状況の中、土屋義彦前知事は、鹿児島市立病院の院長として、経営の再建を行った武弘道氏を病院事業管理者として迎え、経営改革に着手しました。
病院事業管理者には、県立病院に関するすべての人事権、予算編成権、外部との契約など全権を委任されました。(地方公営企業法の全適用)
武管理者は、「県民の方を向いた、県民のための医療を!」をスローガンに、抜本的な県立病院改革を行いました。
1.職員の意識改革
管理者と4病院の各職種ごとの対話・検討会を行い、業務内容の徹底した分析と他病院との比較を行いました。
2.診療開始時間を15分早める
3.副院長に看護師を登用
患者の入退院に関する権限を看護部に持たせた
4.総長、副総長の廃止
5.全職員が経営の実態把握
メールマガジンで毎月の経営の動きを全員に知らせる
毎日午前10時には、4病院の病棟毎の病床利用率、外来患者数をグラフ化、各病院に戻す
6.医師のボーナスに評価制度導入
7.事務局は公務員の殻を捨てて民間に学ぶ
8.購入は4病院共同で
9.外部委託契約もすべて見直し、競争性を高めた
10.他病院でやっている良いことはすべて見習い、埼玉独自の悪弊は切り捨てた
こうした改革が実を結び、平成15年度までの4年間で、23億8000万円の赤字であったのが、7億5000万円の黒字に転換するという大きな成果を得ました。
入院患者数:13,588人増 3.8%増
外来患者数:43,238人増 10.9%増
医療収支:36億円増 16.8%増
医療費用:7億円増 2.3%増
繰入金:115億円から89億円に26億円減
累積損失:▼23.8億円から+7.5億円に31.3億円減
改革には、体制の改革(地方公営企業法の全部摘要)と改革の推進者(病院管理者の選定)と両輪が全力で回転することが必要だと実感しました。